※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。
作品名:「マリア・フォン・トラップ(集英社 世界の伝記NEXTシリーズ)」 (学習漫画 2012年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4082400559
評価:★4(★★★★☆)
本作の制作スタッフは「漫画:萩岩睦美/シナリオ:和田奈津子/監修:児童文学研究科 谷口由美子」。
名作映画ミュージカル「サウンドオブミュージック(1965)」のマリア・フォン・トラップの伝記漫画。私はこれまでにかなりたくさんの伝記漫画を読んできたが、本作の画力とシナリオはかなり高レベルで漫画作品として普通に面白いのでおすすめだ。
巻頭・巻末の資料のページもかなり充実していて面白かった。解説は谷口由美子さん。「マリアが亡くなった年、私はトラップ一家の写真集を作ることになり、何度もストウを訪ねて一家と親しくなりました。」とある通り、本物の専門家だ。「マリアを中心としたトラップ一家の家族の絆は、実に堅固なものでした。とはいえ、義理の子供たちとマリアの年齢があまり離れていなかったことや、猪突猛進型のマリアの突飛な行動を考えると、子供達とマリアの間に確執がなかったはずはありません。ただ、子供たちはそんな思いを胸の奥にしまって、合唱する時は最高のハーモニーを聞かせることができたのです。」という一文は含みがあって、いろいろ知っているんだろうと思わせる。