※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。
作品名:逃げるは恥だが役にたつ (テレビドラマ 2016)
評価:★4(★★★★☆)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0DWY2VS8H
今年(2025年)の正月の再放送を録画していたのを見てみた。(今確認したらAmazonプライムビデオでも無料で見れるようになっている)。大ヒットドラマだがそれほど中身がないので、45分×全11回は長すぎると思っていたが、小学5年生の娘が気に入って最後まで見ていたので横からちょくちょく覗くような形で結局最終回まで見た。2021年の特別編も併せて見た。
・逃げるは恥だが役にたつ (本編) /2016年
・逃げるは恥だが役にたつ (ガンバレ人類! 新春スペシャル!!)/2021年1月
主人公の2人は入籍をせずに事実婚、脇役も友人はシングルマザー、同僚はゲイとイケメンの遊び人、叔母は未婚高齢女性とまあ、多様性がある笑。
2021年1月の特別編は、主人公の2人の間に子供ができて出産して、育休をとって、ついでに2020年3月あたりから始まったコロナ禍も絡めたストーリーで、ホモソーシャル(男性社会)、男の育休取得、リモートワーク、”働き方改革”など流行の”社会問題”も取り入れた内容。主人公夫婦が育児のことを巡って言い争った末に2人とも号泣するシーンはちょっとドン引きしてしまった。
ドラマとしては特に何のポリシーもなく、ただ流行している”社会問題”を取り入れた結果そうなっただけなのだろうが、それにしても節操がない。そりゃあ大人だってたまには泣きたくなるほど辛いときはあるし、そういう時は泣いてもいいと思うが、こんなに誰もが次から次へと自分の権利とか自由ばかりを主張していたら、社会は壊れてしまう。子供が「夜の校舎窓ガラス壊して回った」とか「盗んだバイクで走り出す」とか「この支配からの卒業」とか言っている分にはまだ生暖かく見ていられるが、大人がわがままばっかり言っている姿は美しくない。大人になったなら、「自分たちがこの日本社会を守っていく」という誇りを持ちたいものだ。
しかもこれほど多方面の”社会問題”を取り入れているにも関わらず弱者男性問題には触れていないのも闇深い。まあ、か弱い女性が「私たちは抑圧されている!」と騒ぐのはまあまあ絵になるけど、弱者男性が「おれたちにも手を差し伸べてくれ!」というのは絵にならないからな…。かわいそう。
そういえば、この「逃げ恥」とは関係ないけど、「違国日記」という漫画作品があって、全11巻中の第9巻まで読んだのだが、途中で脇役キャラがホモソーシャル(男性社会)に悩むエピソードとかゲイの友人のエピソードとか話が脇道に逸れまくって途中で読むのを止めたのを思い出した。その漫画は2024年に実写映画化されて、主演が本作と同じ新垣結衣なのは奇遇だ。
いろいろ文句を言ったけど、このドラマは娘が気に入っていたし、漫画版ではドギツイ表現だったとっころを家族でも見られるようにうまくアレンジしてくれていたので評価は★4(★★★★☆)。