
アベプラ(Abema Prime)という討論番組に保守派の議員・杉田水脈さんが出演していたので見てみた。以下2つの動画だ。
「(前半戦)【杉田水脈】物議醸した発言…なぜ?差別的指摘も!ひろゆきと語る|アベプラ」
https://youtu.be/4fA9mGrdoEk
「(後半戦)【杉田水脈】保守って何だ?いがみ合いを超えて統合を?ひろゆきと語る|アベプラ」
https://youtu.be/USu-xu6cZX0
この内容があまりにも酷かった。スタジオは杉田水脈さん以外は全員リベラル派で、よってたかって杉田さんの過去の”差別的発言”を一方的に非難し、その発言が出た背景にどのようなあったのかという話は誰も聞いてくれない。
そんな中で杉田水脈さんは冷静に受け答えしただけでもよくやったと思う。私だったらあんなに追い詰められたら泣いてしまって何も喋れないかもしれない。
この記事は、四面楚歌のあの状況で、杉田水脈さんがどう反論すればよかったかを考えてみるという試みだ。
まず、1つ目のこの記事では、「前半戦」動画の半分くらいまで。
(9:00〜)
ひろゆき「LGBTの人が子供が産めないんだから生産性ないじゃないか、じゃ安倍昭恵さんも子供産んでないから生産性ないってことですよね」
水脈「いや、あのそういうことではなくって、あの税金の使い道としてっていうようなことなんです。ちょっと伝わりにくかったと思うんですけど」
ひろゆき「安倍昭恵さんにだいぶ税金使わわれてると思いますけどね、使われてますよね?」
【こう弁明すればよかった】
→税金の使い途を論じる文章の中で、LGBTの方は「人口の生産性がない」という意味でその言葉を使いました。LGBTの方の人格全体を指して「生産性がない」と言ったのではありません
(9:50〜)
パックン「ただ聞きたいんですよLGBTQのみなさんは異性愛者と同じ権利を持ってると思いますかと。同じ権利っていうのは例えば、異性愛者と同等に扱うべき存在でしょ」
水脈「はい。当然それは私はそういう風なことを論文の中でも特に日本という国はそういう人たちを厳しく差別をするような元々の風土がないところなのでというようなことも書かせていただいてますし、私は当然それはその通りだと思います」
パックン「そのLGBTQの皆さんは例えば結婚できない、両親として子供を受け入れることはできない、で例えば少子化対策としてより多くの両親を育てることも政策の1つとして考えられるかなと思うんですけど、そういう制度的な差別を是正しようという動きがある中で、それには賛成ですか反対ですか」
水脈「色々な意見があるんじゃないかなという風に私も思ってますし、私の方としましては今のところは同性婚については反対をしております」
パックン「なるほどLGBTQはあの生産性がないわけではないですけど、結婚することも別に許すべきではないと?」
水脈「そうですね今のところは私、あの今回も裁判のあの判決なんかも出ているというところもあるんですけれども、まだまだちょっと その辺りはあの議論が足りてないんじゃないかなという風に思ってます」
【こう弁明すればよかった】
まず、「LGBTQのみなさんは異性愛者と同じ権利を持っているか」という問いに対して、最初にはっきりとシンプルに「Yes」と断言すべきだった。
ほとんどの人は悪意のある偏向報道にだまされて、杉田水脈は「LGBTには生産性がない」という"差別発言"をしてそれを反省もしていない人、という偏見を持って見ているので、ここをシンプルに「Yes」と答えないと、「やっぱりこの人は差別発言をして反省もしない人なんだな」となってしまうから。
だから、たとえばこう弁明すればよかった。
↓
LGBTQのみなさんは異性愛者と同じ権利を持っているということにはもちろん強く同意します。ただし、税金や資源には限りがあるので、全ての人の個性や属性の違いを社会の仕組みで完全にハンディキャップすることは実質不可能。
LGBTQのカップルが通常の男女カップルと同等の社会的支援を受けるべきか?については、税金に限りがある中で他の政策を差し置いてそこに税金を使うべきかというと私は慎重な立場。また、マイノリティーの方の権利を認めることによって社会の秩序が乱れたりすることもある。例えば、性自認が女性の生物学的男性が女性用のトイレや共同浴場に入ってくるなど。そういう思わぬ副次的結果がでてくる場合があるので、マイノリティー支援については「かわいそうだから」というだけで安直に決めるのではなく、十分にさまざまな影響などまで検討してから実行に移すべきだと考えています。
(11:10〜)
高千穂大学教授 五野井郁夫「ただねそれだと国会議員の立場で…やっぱ国会議員っては全ての国民に対して幸福を願ったりしなきゃいけないそういう中で、やっぱり生産性がないって言われちゃった人たちは傷つい…」
パックン「生産性がないという言葉は僕はもういいかなと思うですよ。でもあの結婚できなくてもっと傷ついてる方もいると思うんですよ」
【こう弁明すればよかった】
前のところで、ちゃんと「税金や資源には限りがあるので、全ての人の個性や属性の違いを社会の仕組みで完全にハンディキャップすることは実質不可能」という当たり前のことを言っておけば、そもそもこんな綺麗事を掲げて攻撃されることもなかった。それでももしこのようなことを言われたら、たとえばこう弁明すればよかった。
↓
税金や資源には限りがあるので、全ての人を幸福にするのは残念ながら不可能。マイノリティーの方を優遇することで他の大多数の日本人にとってかえって不幸を招くようなことがあるなら、それはたとえマイノリティーの方が「傷ついた」と言おうとも、そういう政策は支持できない。私は、日本人全体の幸福が最大にするにはどうしたらよいかを考えて政治活動をしている。
(11:40〜)
ひろゆき「ただちょっと気になるのは『子供が産めない』って言ったら分かりやすいじゃないですか。『LGBTの人は子供が産めません』そうだよね、なんで生産性と言葉を言い換えたのかわかんないですよ。
水脈「そうなんです、だからそこは私の言葉のチョイスが間違っていたという風にその当時からそういう風に…」
ひろゆき「『子供が産めない』だけではない意味を持つわけじゃないですか、 生産性という言葉は。経済で言うと生産性っていくと利益率とか含むわけで。人としての価値という意味を含む言葉になんで言い換えたのかなっていうとこは気になるんですよ」
水脈「あの本当は…」
ひろゆき「子供が産めないですって言ったら『あそうですね』じゃないですか、でも『あなた生産性ないです』って言ったらそれはその人の価値がないって聞こえちゃうじゃないですか。だからなぜ その言葉を選んだんですかっていう質問です」
水脈「うんその言葉を選んだのはもう私は間違いだったなという風に思ってますしまあ…」
ひろゆき「いや、なぜ選んだんですかっていう質問です」
水脈「生産性っていうか、要するに人口のそういう形で使ったという言葉が足らなかったなという風には感じております」
五の井「確かにあの政府の言葉では人口の再生産っていう表現はしますよね。ただやっぱそれをあんまりその馴染みがない方々が聞いたらどう思うか、しかも国の代表国民の代表の方がそういう風に言った時に、あ自分はやっぱりダメなのかなって思っちゃったり、とかあるいは先ほどねパックンもおっしゃったように自分は結婚もできないしっていう風に人間としての権利がみたいな話のも出てきちゃういいですか」
【こう弁明すればよかった】
しつこいひろゆきと、それに乗っかってまた「傷ついた人がいる」の一点張りで攻撃してくる大学教授…。こう弁明すればよかった。
↓
あの論文の文脈の中で「生産性がない」と言った場合は、それは全人格を指すのではなく、人口の生産性がないという風に読み取ってもらえると考えてその言葉を選びました。それを論文の前後の文脈を省略して、ほとんど全ての報道機関が横並びで「人権侵害発言」として切り取って報道した、そちらの方が問題だと思います。たとえば、ある政策が全体として日本国民のためになるとても良いものだとして、しかしそれがごくわずかな一面として一部の人の不利になるようなものだったときはその政策は推進すべきですが、「人権侵害」を盾にしてそういう政策やそれを推進する人をバッシングばかりしていては、日本国民は本当に国民のためになる政策を冷静に選べなくなってしまいます。
(13:40)〜
シンシア「すごく感じるのがこの炎上してるのが、これは本当にこの人の考え方なのか、またはわざと炎上させてあの注目を浴びたいのかね。でただその中ですごく思ったのがその生産性という言葉とかあと今回のその生理用品の言葉とかねそれは自分の意見としてはまあ自分の意見なんだからね、ただ言い方がすごく、人に対しての配慮がない言い方なんですよ。やはり私の政治家の定義っていうのは人のためにする仕事なんですよね。その人に対して配慮できない人が本当にいい政治家になれるのかな、国民のことを考えてくれる政治家なのかなってそこがすごく思うことなんですね」
水脈「うんあの私もよく炎上系とか言われてうんわざと炎上してるんじゃないかとか言われることはあるんですけれども炎上したいと思って書いたりとか、わざとそういう言葉をチョイスしたりとかしたことは1度もないんですね。やっぱりしんどいんですよ炎上するのって。だってできれば炎上なんかしたくないし。あの叩かれたりとかでそのたびにもういろんなこうSNS上でも罵詈雑言みたいなこともくるのってやっぱり私言葉は言霊だと思っているので、そういうのを国民の皆様から受けるっていうことは本当にしんどいので、できれば炎上とかしたくないんですね」
(ひろゆき、ニヤニヤ)
水脈「なので率直に出た私の言葉が…よく先ほども話してたんですが私暴言いつも入ってるように思われてるかもしれませんが、ほとんどは喋った言葉じゃないんです。でさっきのも論文の言葉ですし、あんまりこう言葉で言ったよりは書いたことの方が多いんですけれども。なのであの今シンシアさん仰られたみたいに配慮が足りないのであればそこは率直に私自身があの反省しなければいけないところだなと思う。
【こう弁明すればよかった】
シンシアさん、この人もまたマスコミの偏向報道に乗せられて、杉田水脈の真意を変な風に解釈してしまっている。要はガーシー元議員のように、特に自分の政治信条のために活動しているのではなく、人を傷つけることも厭わない過激な炎上発言を連発してファンを集め、議員を"商売"としてやっているという誤った認識。
保守派としては、こういう誤った認識は正しておいた方がよいと思う。
かつて社会の対立構造は資本家と労働者という二項対立だったが、現代社会では労働者の中でさらに2つの階級に分裂している。労働者の中でもエリート階級にいる人たち、つまりはこの番組に出ている人たち全員がそうだが、このエリート層はまさにこの番組のようにリベラル思想をオールドメディアで布教している。労働者の中で中流の人たちもボケーっとオールドメディアを見ていることでリベラル思想のフォロワーとなる。
しかし、労働者のうち貧困に落ちた人たちは、自分たちの生活が苦しいという抜き差しならない現実問題をきっかけにリベラル思想の欺瞞を看破し「LGBTQとかマイノリティー支援などの綺麗事の前に、オレたちの生活を支援してくれよ!」となる。しかしリベラルはLGBTQとか女性差別とか、"絵になる・映える"マイノリティー差別と"戦う"ことばかりに躍起になって、こういう貧困層の話は聞いてくれない。こうした、労働者階級から弾き出された貧困層の声を、資本家階級の心ある人たちが拾い上げ、それが現代の保守派をなしている。
労働者の中で落ちぶれた貧困層の人たちというのは、一般的に言って、あくまで一般的に言って、勉強が苦手で、粗暴で、身なりが綺麗ではなくてといった傾向を持ちがちである。日本で言えばガーシー支持層、アメリカで言えばトランプを支持している田舎の白人がそれにあたる。この傾向を巧妙に利用してリベラルは保守派を攻撃する。こういう人たちが粗暴な言葉や行動をしたときの映像を切り取って使って、「保守派はろくでもない」という印象操作をする。貧困層をそこまで追い詰めたのは誰なんだという話なのだが。
こういう人たちも同じ目的を持つ仲間なので、保守派はこれからも国内の貧困層に手を差し伸べて一緒にリベラルと戦うことは必要だが、杉田水脈議員のような保守派のリーダー層は、こういう「保守派は粗暴で差別主義者でろくでもない」という印象操作にきちんと反論して誤解を解かなければならない。そうすることによって、リベラル思想をぼんやりと正しいと思い込まされている人たちを取り込むことができる。
だから、こう弁明すればよかった。
↓
リベラル寄りのオールドメディアが繰り返し「生産性がない」発言などを切り取って攻撃した結果"炎上"したのであって、自分からわざと炎上商法をやっているなどと誤解されるのは心外だ。私の言葉選びがときどき配慮を欠いたことは認める。大勢の人から四面楚歌状態で責め立てられた時は特に、不適切な言葉を使って強く反論してしまうこともある。ただ分かって頂きたいのは、私は日本国民の未来をより良いものにすることを目指して政治活動を行っている。その中で、マイノリティーを装い、大多数の日本国民の利益を毀損してでも自らに利益を誘導しようとする勢力も多数存在する。私が"不適切発言"をしてしまうのはだいたいそういう状況であり、日本国民のためを思ってこそ出てしまったものである。もし「日本なんてどうなってもいい」という立場に立つのであれば、マイノリティーの方々に対して厳しいとも取れる発言をする必要もない。「マイノリティーの方々に支援を!」と迷わず主張するだろう。
(15:30〜)
司会進行 平石直之「一方でシンシアさんの意見と私が違うところは、配慮ができてないっていうのはそれは杉田さんを支持してない人たちに対しては配慮が足りないんだとは思います。一方でおっしゃってることによって拍手喝采を浴びてるところもありますよねってことだと思うんですそれをどう受け止めてらっしゃるのか」
水脈「それはやっぱり、私自身あの政治家っていうのはあの代弁者でもあると思うので私の考えを支持してくださる方がいらっしゃるのであれば、その方々の代弁者としてしっかり政治家としての役割を果たして参りたいと思います」
平石「『同性婚あるいは夫婦別姓、反対だ』あっていいです。この番組だって反対意見言える。一方で人を傷つける必要ありますかと」
【こう弁明すればよかった】
この司会の平石さんも、杉田さんを単純な悪者としてしか捉えられていない。杉田さんがこの場の誰よりも日本のことを思っているのに誰もそれに気づかないという悲しい状況。
以下のように弁明すればよかった。
↓
私のことをまるで「ヘイト発言をする悪い人」、私の支持者は差別主義者だけど、思想信条の自由だから仕方ないよねと仰いましたね。そのように決めつけるような発言はしないで頂きたい。私は無意味にヘイト発言をするような人間ではありません。日本の将来のためを思えばこそ、度を越したマイノリティー優遇はするべきではないと主張している。それを「人を傷つけるからそのような主張はやめろ」と言っていたら、議論ができなくなるのではないですか?
(つづく)