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空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

★4(★★★★☆) 左翼老人/森口朗 (本 2019) レビュー

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:左翼老人(扶桑社BOOKS新書)/森口朗(本 2019)
評価:★4(★★★★☆)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B07P5H6XVH

面白かった。各章の目次を貼って、内容を少し振り返ってみる

【序章】
左翼とは何か/左翼小児病と後遺症/右翼は右派と限りなく遠く左翼と紙一重
/左翼小児病を根治しなかったツケ/国難とデモクラシーの機能不全/共産主義者による「右翼」レッテル/猾さに対抗するために

「本書の目的は1人でも多くの高齢者が『左翼』であることを悔い改め、死にゆく前に祖国日本の発展に貢献していただくことですが、その理由は左翼老人の存在が、本人を不幸にし、日本の発展を阻害し、日本の未来を暗いものにし、日本の若者を不幸にするからです。」→本書のコンセプトに激しく同意する。日本の老年層は人口ボリュームも多く政治への影響力もあるから、なるべく多くの人に一刻も早く左翼洗脳から覚めてほしい。

【第1章】左翼思想という名の「利権」
1 左翼を利権にした政治家たち(+弁護士) 
大豪邸に住む共産党のドン/北朝鮮とパチンコのために働いたともいえる旧社会党女性ドン/北朝鮮寄り国会議員は自民党にもいた(いる?)/天皇制は潰したかった辻本清美氏/反日弁護士から政治家になった福島瑞穂氏/殺人を犯した団体から献金を受けていた枝野幸男
2 中国に魂を売った経済人 
中国のために動く中国大使/小泉総理の靖国参拝に反対した経済同友会/中国人暴動にまともな抗議もできないスーパー/新幹線技術を中国に売った鉄道とメーカー/親中派財界人は減ったのか
3 リベラルを詐称する左翼学者 
親中派は財界から消えても学界に残る/学者は学生時代から変わり者/まるで「お茶・お花」の世界/文系学問は科学と呼べるのか/大学教授になりたいなら共産党?/反「反共」を主張した故・丸山眞男氏/文系学部廃止の噂に意義はある

立憲民主党 現代表代行 辻元清美は2000年に「天皇制を廃止しろ」と発言、2002年に公設秘書の給与名目で1870万円を国から騙し取った件で有罪判決を受けた犯罪者。

社民党党首 福島瑞穂は「従軍慰安婦」訴訟の原告となる元慰安婦を募集するために韓国に行くなど、朝日新聞の捏造した「従軍慰安婦問題」を大きくした反日政治家。

立憲民主党 現最高顧問 枝野幸男は2014年、殺人・強盗・窃盗・盗聴を厭わない暴力的な政治団体革マル派が主導的な立場に浸透しているとみられるJR総連JR東労組から800万円の献金を受けていた事が発覚した。

伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎民主党内閣で中国大使に任命され中国のために動いた。2013年に中国海軍が海上自衛隊の艦船に対してレーダー照射を行った時に中国側について日本を牽制する発言をした。

JR東海は中国に新幹線技術を売る事は「国を売るようなものだ」として断固反対したが、後発のJR東日本川崎重工が中国と契約し、「すべての技術を公開する」と約束した。

【第2章】イタい左翼自慢老人 
1 デモ自慢をする確倍犯的左翼老人 
焼け跡世代の政府憎悪/若者を左翼に取り込んだ装置(歌声喫茶)/若者を左翼に取り込んだ装置(うたごえ運動)/若者を左翼に取り込んだ装置(左翼演劇)/ソ連兵の残虐非道を明らかにできなかった五木寛之氏/戦後テレビメディアの左翼全体主義/バカ丸出しの安保闘争/旧安全保障条約は奴隷条約/東大生(樺美智子氏)1人の死を利用しつづけた左翼/10年後、棒切れで革命を妄想した団塊世代
2 日本の教養が創った左翼老人 
教養主義が成り立たない現代/マルクス主義弾圧のイメージと現実/『空想から科学へ』という悪意の翻訳/教養人ゆえの過ち=教養主義最大の弱点は視野の狭さ/共産主義を愛する経済人、清二氏の理想/貧困問題を永続させる「相対的貧困」/「相対的貧困」はなくせない/「相対的貧困」とは何か/資産100億円でも貧困/シングルマザー(ファーザー)を救うのは誰か/最近、テレビや新聞が「相対的貧困」を騒がなくなった訳/無学だが知恵のある老人たちが戦後日本を救った/共産党だけでなく旧社会党マルクス主義政党であった/左翼政党は弱者を救わない

60年安保と70年安保時代の日本は今よりももっと酷く左翼に蝕まれていた。「アメリカは1950年代に徹底したレッド・パージ(=アカ狩り)を行ったのでそれ以降マルクス主義者はごく少数になった」とは序章に書いてあったことだが、日本はそれができなかったためにいまだにオールドメディアや政界に共産主義者とそのスパイが多数入り込んでいいるという状況。悲しいし、恐ろしい。

【第3章】残念な半端左翼老人 
1 昭和時代の冷戦思考のままの人々 
社会主義という名の地獄/極端に低い日本の防衛費/金と票にならなければ動かなかった安倍政権以前の自民党/正当性を失う福祉国家理念/老人が反日
反政府になることの不道徳さ
2 テレビ漬け、新聞漬けの老人の行きつく先 
若者が安倍政権を支持する理由/スピンドル問題をスルーするオールドメディア/元暴力団の夫が関わる詐欺の可能性/LGBT問題では大騒ぎ/アンバランスの理由は「反安倍無罪」?/情報ソースによる支持率格差/変化するテレビ放送/バラエティ番組をザッピングしても多角的な視点は身につかない/世代別と男女別で見る/情報弱者だけをターゲットにする

「ここまで左翼老人をタイプ別に見てきました。若い頃からの生粋の左翼、中華人民共和国に魂を売った人、教養があるがゆえに左翼になってしまった人。しかし、なんと言っても、量的多数派は、新聞や地上波テレビの情報を鵜呑みにする『情報弱者』です。」私もそう思う。実際に、うちの70代の親がそうだ。しかも、この老年層が人口のボリュームゾーンであり、政治に大きな影響力を持っているというのが日本の悲劇だ。

【第4章】左翼に騙されないために 
1 リベラル詐術から心と知性を守りましょう 
詐称「リベラル」が日本を危うくする/リベラリズムは正義を求める/政治的リベラルの源流/リベラルを詐称する「左翼」と「リベラル」の違い/偽リベラルの行い/左翼にマネされやすかったアメリカのリベラル/共産主義=人殺しがばれた1990年代/中華人民共和国と戦えてこそ「リベラル」/左翼は何を自称してきたか/健全な左派がいない日本/「資本主義と共産主義が近づく」
という欺瞞/マルクス思想の圧倒的魅力
2 LGBTで嘘をつき続ける左翼 
LGBTを批判するな」という空気を利用した左翼/治療対象者から犯罪者ヘ/レズビアン公開処刑した北朝鮮/日本では左翼がホモセクシャルを差別していた/反省にも現れる左翼全体主義体質/LGBT寛容の先頭を走っていた日本/LGBTでも偽善を振りまく左翼/不倫ではダブルスタンダードを使う左翼/数十年後は「不倫」批判も差別になるかも?その時「左翼」はどうするのか。
3 嘘の末に不幸になる左翼老人 
幸せな老人、不幸な老人/「〇〇を守る」しか言えない左翼/不満をぶつけても幸せになれない/朝日新聞が始めた「出会いビジネス」/不機嫌は伝染する/寂しい独居男性/やがて寂しき団塊左翼男性/左翼的言動が嫌われる/政治がエゴイズムの調整で良いのか/老人は左翼のままでは幸せになれない

「日本の左翼の多くは、これらアメリカのリベラルやヨーロッパの社会民主主義を根本から否定した共産主義者及びその残党です。彼らは国家を暴力で倒し(つまり彼らを殺害し)、労働者のための国家を建設しなければならないと考えました。こうしてできたのが、旧ソ連であり、東ヨーロッパの国々であり、中華人民共和国北朝鮮です。日本の左翼は80年代初頭まで、これらの国の後に続くことを模索してきましたが、とても不可能だと悟り、さらに『左翼』思想をむき出しにしていては自分たちの生活が成り立たないと考え、『リベラル』や『社会民主主義』に擬態したのです。」

この著者は、日本の左翼は過激な共産主義者の残党であり、アメリカのリベラルやヨーロッパの社会民主主義とは異なると説明しているが、アメリカでもヨーロッパでも行き過ぎたリベラルが従来の文化・風習をどんどん破壊し、それぞれの国の保守派と対立している現状があるのだから、私はそのような区別は無意味だと思う。リベラル派の言っていることは全て「共産主義者が裏で糸を引いているのではないか」と十分に疑ってかかるくらいでないといけない。

【第5章】 みんなを幸せにする左翼思想攻略ゲーム
政治家の見識と左翼洗脳/さあ、左翼老人攻略ゲームを始めよう
1 地上波テレビや朝日新聞で薄く左翼思想に染まった高齢者 
偏向地上波テレビだけを見ている方への対策/朝日新聞はじめ左翼新聞読者への対策
2 時が止まったままの生粋左翼人 
武男伝を聞いてあげる/共産主義国家をどう理解していたか、ソ連崩壊がなぜ起きたかを聞く/中華人民共和国が理想ですかと質問しよう/地獄そのものの北朝鮮を教えてあげよう/正直者は正しい運動に導きましょう。/嘘つきには安保問題質問が有効です
3 共産主義に魂を売った人々 
左翼系労働組合幹部OBを救おう/中華人民共和国でビジネスをしていた人/左翼活動で金儲けをしている人々/老人が幸せになるために必要な脱左翼

「身近な人を脱左翼させる、皆で左翼老人攻略ゲームを始めましょう」こういう視点はとても大事だと思う!いろいろな方法が提案されていたが、これ→「櫻井よしこ氏や有本香氏、青山繁晴氏、武田邦彦氏といった見識のある人のファンになって、その方の出演ネット番組を追いかけるのが、一番、早道だと考えます。何度か見れば、地上波テレビなどで偉そうに発言をしているコメンテータよりも、櫻井氏たちの方がはるかに見識が高いことが理解できますから、数十年左翼だった方が数カ月で良識派になるのも夢ではありません。」が一番有用なアイディアだと思った。他には、右派の著者が書いた本を読んでもらうことも有用だと思うので自分の親に試してみたい。いずれにしても、左翼洗脳が染み付いてしまっている人(つまり、99%の日本人)は「憲法改正」とか当たり前のことを言っただけでびっくりしてしまうから、わかりやすいテーマを選ぶことが必要だし、今までの常識をひっくり返すわけだから肩書きに権威があって見た目や喋り方も穏やかでどう見ても胡散臭くない人を選ぶのが重要だ。