※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。
作品名:約束のネバーランド/白井カイウ(原作)・出水ぽすか(作画) (漫画 2016〜20)(全20巻)
評価:★3(★★★☆☆)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B074CJ37QF
メルカリで全20巻セットが約1500円(税込・送料込)だったので購入して読んでみた。当時結構話題になり、アニメ化、実写映画化もされ、4200万部も売り上げた人気作だがつまらなかった。
Amazonレビューの低評価のレビューを読むと、「第5巻までの脱獄編は面白いが、それ以降はご都合主義的展開でつまらない」という意見が多く、私もそれには同意するが、脱獄編ですら大して面白いとは思えなかったというのが正直なところだ。エマが「全員助ける」みたいなことを言い始めた時から、都合よくほとんどの仲間が助かる結末になるんだろうと言う事が読めてしまって、あとはどれだけイザベラや鬼たちが強力な敵だとしても、結末は知ってる(予想できている)わけで、そうなるともうご都合主義の茶番にしか見えない。
「脱獄編」のあとは、(Wikipediaの分類で)「ミネルヴァ探訪編」「ゴールディ・ポンド編」「七つの壁編」「王都決戦編」と続くが、ずっとつまらなかった。早く終わってくれと願いながらほとんど飛ばし読みしながらページを必死で繰った。
私の購入した中古の全20巻セットは第5巻以降は初版だったので、元の持ち主は第6巻以降はずっと発売されるたびに購入して最後まで見届けたと思われるが、非常に本の状態が良かったので、きっとあまり読み返すことはなかったのだろうと思う。途中でつまらないと気づいても引っ込みがつかなくなって最後まで買ってしまったんだろうと思うとなんだか気の毒だ。それぞれの単行本の最後に宣伝ページがあるのだが、「いい加減終わってくれ」という思いがいよいよ強くなる15巻くらいからアニメ化とか実写映画化とかの他メディア展開が逆に盛り上がってくるのがとても皮肉だ。いや、きっとこういうタイアップが決まってしまったからこそ、ここまで酷い引き伸ばしになったしまったのだろう。
この作品は、デスゲームものとしてみると、「カイジ」「嘘喰い」「ハンターハンター」「デスノート」このへんの作品に遠く及ばなかったし、単なるデスゲームを超えたストーリーを描いた「進撃の巨人」にはもちろん遠く及ばない。
正直言って、薄っぺらすぎて大人が読むには物足りないし、かと言って子供が読むには趣味が悪すぎて、大人にも子供にも良くない作品だ。どうしたらいいんだろう。
なお、アニメ版は第1期で脱獄編をやり、第2期で原作を大幅改変して無理やり完結させたため原作ファンに酷評されていて、実写版も北川景子がイザベラ(ママ)なのはともかく、シスタークローネが渡辺直美だったり笑、原作では12歳の設定だったエマ・レイ・ノーマンの年齢を15歳に変更して浜辺美波などの成人年齢に近い役者が演じたことで違和感が大きいなど、これもまた評判が悪い。ただ、「映像化で失敗」というレビューがアニメ・実写含めて大量にあるため、「原作漫画の時点でつまらない」という意見が完全に埋もれて目立たなくなっているのは怪我の功名だ笑。原作漫画の低評価レビューを見るには、Amazonで漫画の単行本のレビューで★1評価のレビューを読むと良い。第5巻くらいまではあまり低評価レビューが無いが、第6巻以降はたくさんの低評価レビューが投稿されていて共感できる。