※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。
作品名:(YouTube)石原慎太郎vsハマコーvs小田実vs野坂昭如/政治言論アーカイブ (テレビ討論番組 1983)(55分)
評価:★4(★★★★☆)
リンク:https://youtu.be/q0orCVMpTak
YouTubeを見ていたら、この面白そうな政治討論番組がサジェストされたので見てみた。1983年のテレビ番組のようで、番組名は不明だが司会が田原総一郎で「朝まで生テレビ」と似た形式で、アップロードされた動画の長さは55分。ところどころ途中が飛んでいたからアップロードした人によって少し動画がカットされていると思われる。
4人の論客が遠慮なく意見をぶつけ合っていて、まわりのギャラリーも贔屓の論客の弁舌のあとに拍手をしたりして、当時の言論の雰囲気がかなり伝わってきて勉強になった。
議論に登場したキーワードは「詰め込み教育」「校内暴力」「戸塚ヨットスクール」「自衛隊」「憲法九条」「改憲」「天皇制廃止論」など。教育問題は今はあまり重要なトピックとして議論されることが少ないが、この時代はホットトピックだったようだ。国防に関する議論は現在でもあまり進展していないが、この時代の左翼の主張は現在よりもずっと過激だ。現在の国防論はこの時代に比べれば保守派が優勢になっているとも言えるが、左翼の攻撃手法がおおっぴらなものから、良識ある国民にバレないように水面下で足を引っ張るような狡猾なものに変わったと言えるかもしれない。「天皇制廃止論」についても同様で、この動画では左翼の2人はおおっぴらに「天皇制廃止論」を主張しているのに対して、現代では「女性天皇容認」という形で国民にバレないように「天皇制廃止」の目的を達成しようとしている。
以下、4人の論客を見た感想。
・ハマコー:この人は最高。国防意識もしっかりしているし、日本国憲法に強い問題意識を持っている。政策を語るときに未来の世代のことを一番考えていたのはこの人だった。今よりもずっと左翼的な言論が幅を利かせていた時代に、これほど確固として揺るがない保守の信念を持っていたのは、かなりすごいことだと思う。「政界の暴れん坊」というイメージしかなかったので、正直驚いた。尊敬する。小田実のことを共産党とはっきり決めつけて批判するところも素晴らしい。
・石原慎太郎:日本を代表する保守政治家のひとりという認識だが、この時代の石原さんはアーティスト気質が入っていて、左翼全盛の世相の影響を受けて中道寄りで、ハマコーに比べるとまだ青臭くて頼りない。国防意識はしっかりしている。
・野坂昭如:日本国憲法を「国体を守るためにみんなで議論して決めた」と明らかに誤った認識を持っていたり、国防に関しても憲法9条がらみで怪しいことを言っているが、「殴られたら殴り返したい気持ちはある」と言っちゃうところが可愛くて完全には憎めない。「天皇制をなくしたい」らしい。
・小田実:こいつはマジで論外。ハマコーに「共産党」と言われていたが、あながち間違っていなくて、ソ連のスパイだったりするんじゃないか。言論のレベルも低い。
それにしても、保守論客の姿勢が美しく左翼論客の姿勢がだらしないのは、なんか時代を超えた普遍の法則な気がするのだが気のせいだろうか。あと、強い主張をしているときも表情に愛嬌があるのも保守論客の特徴な気がする。対して、左翼論客の表情はいつも冷たい。ただ、これに関しては現代の左翼論客(=リベラル)は「いいひと」に擬態するのが上手に、より狡猾になっている気がするのでより警戒が必要だと思った。