※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。
作品名:ダンジョン飯 (アニメ 2024年) レビュー
評価:★4(★★★★☆)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CQBP92HH
2024年1月〜6月まで、2クール連続で24話放送されたアニメ。当時、1話切りしてしまったのだが、Amazonプライムビデオのサジェストに出てきたので再度見てみたら面白くてとりあえず1クール分12話一気に見てしまった。
「架空の材料でグルメ漫画をやるのは不毛すぎ」という理由で1話切りしていたのだが、見直してみるとそこまでしつこい”グルメ”描写をしているわけでもなく、あくまで冒険の描写の一環として食事まで描いているという感じで、実際の戦争も、前線の華々しいバトルの裏には兵站とか実際の兵士の生活があるわけだから、むしろこの漫画のように食事描写も入れることこそがリアル志向で正統派なのかもしれない。仲間の絆も、バトルよりも一緒に飯を食うことで育まれていくものだ、知らんけど。
アニメのクオリティも最上級。(このアニメの制作会社)トリガーすごい。食べ物を美味そうに描くのっておそらくめちゃくちゃ難しいと思うのだが、それを難なくこなしている。キャラも魅力的。安直な美男美女ではなく、それぞれに強い個性を持っていてかつ魅力的なのがいい。センシとチルチャック、イケメンではないのだがめちゃいいキャラで愛おしい。エルフのマルシルも絶世の美女というよりかわいい系でいいね。
ファンタジーものとしてのレベルもかなり高くて、毎話唸らされる。「動く鎧」とか「水の精霊 ウンディーネ」の設定とか、すごい。「生ける絵画」の中に入るエピソードも、きっと後で生きる伏線なんだろう。第12話で、あの状態から生き返るのは笑った。
設定の作り込みが細かい一方で、力を抜くべきところで抜いているのも上手い。周りで他のパーティーやダンジョン内の村人が死んでるのにあまり入れ込まずに進んでいくところとか。感動とか倫理観の押し付けがましさがないので読みやすい。
この漫画の作者は九井諒子さん。この「ダンジョン飯」が初の連載作のようだが、作風にベテランレベルの落ち着きを感じさせてすごすぎる。何者なんだ。