週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(映画レビュー)北野武の「首」は三谷幸喜の「鎌倉殿の13人」に勝てていない。

先日、北野武監督の最新映画「首」を劇場で鑑賞した。
YouTubeの映画レビューを見ると映画通からは軒並み好評価を得ているようだが、私にはイマイチだった。

一番キツかったのは、ギャグがスベっているところ。
「世界まる見え」とか土曜日夜に安住アナウンサーとのコンビで出演していた「情報7days」などでたけしのギャグがスベっているのは「またか」と許せるが、映画なのだからもうちょっとまともなギャグをやって欲しい。たけしのギャグってネタ自体がベタでつまらないこともあるが、たけし本人がシャイなためにギャグをやりながら「照れ」を出してしまうところが一番いけない。「落語の名人は決して自分では笑わず、おかしい話を真面目に語り倒すことで客席だけが爆笑するものだ」と本田勝一が言っていたが、私もその通りだと思う。

・秀吉が「草履とり」を持ちネタとして使うシーン
・「ブス専」の家康エピソード
キム兄の「こいつらみんなアホか」
高松城主が切腹を決断する場面で坊主が泣きながら引き止めるフリをしながら「なんちゃって」と舌を出すシーン
高松城主の切腹の儀式が長くて秀吉が不謹慎にも「早くしろよ」というシーン

どれもギャグとしてのレベルが低くて笑えなかった。
ネタはそのままでいいから、もっとお笑いとしての間とか前フリをよく練り上げてくれれば10倍は笑えたと思うのだが。

たけし映画で引き合いに出すなら、「アウトレイジ」の村瀬組の木村が大友組に謝罪に行った時のダチョウ倶楽部みたいな問答は面白かった。
最初は「こんなつまらねえことで俺の指詰めれるか!」と言ってるのに
\ぐずぐずしてんじゃねえ/
\ビビッてんじゃねえよ/
と野次られるとなぜか
「やってやっから道具持ってこいこの野郎!」となるやつ笑。
あのシーンではあくまで劇中では真面目に演じ切っているから面白いのだ。

アウトレイジ」を引き合いに出したついでにもうひとつ比較をすると、「アウトレイジ」ではヤクザ社会のルール上でヤクザ同士がゲーム(抗争)をしているということが一応の説得力を持って描けていたが、本作はそれができていなかった。
北野武監督が本作のインタビューで「戦国時代の倫理観は今とはまったく違っていたはず」というようなことを言っていて、そこには賛同するのだが、ルールとゲームが見せられていないことの言い訳にはならない。
ルールとゲームが見せられていないことで、登場人物たちがただ闇雲に無茶苦茶な争いをしているようにしか見えず、残念だった。
いくら戦国時代の倫理観が現代とは異なるとはいえ、刀で斬られたら痛いし、他人が斬られているのを見たら「痛いだろうな、かわいそうだな」という情が働くと考える方が自然だ。登場人物が全員サイコパスというのは無理がある。

北野武が本作を製作した動機のひとつは、既存の日本の伝統的な戦記物語やNHK大河ドラマが、史実に現代の価値観を無理やり当てはめて義理人情の物語に仕立ててしまうことに対するアンチテーゼがあったようだが、NHK大河ドラマも昔より進化している。
2023年の「どうする家康」は今ひとつだったが2022年の三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」は主人公格の頼朝や義経を無理に人格者として描かず、一癖も二癖もある人物として描いていてしっかり納得感があったし、その上で感動もさせてくれたしギャグも面白かった。

北野武の「首」は三谷幸喜の「鎌倉殿の13人」に勝てていない。
これが私の総括だ。

中学受験カウントダウン!

11月がもうすぐ終わる。
東京・神奈川の中学受験は2月1日スタートだから、残された期間はあと2ヶ月。
しかし当の本人が残り期間の短さを十分に自覚できているかが今ひとつ信じられなかったので作った。中学受験カウントダウン!

作り方は簡単。
壁にマスキングテープで区切りを書く。
うちは「12月」「1月」「1月10日(慣らしを兼ねて受験する埼玉の栄東(さかえひがし)の受験日」「2月」の4区切り。
そこに、書類などの分類に使っている「カラー丸シール」に日付を書いて貼っていく。
(↓)カラー丸シール

(↓)これが現在(11月29日)の状態。

(↓)これが1週間前(11月22日)の状態。

1週間経っただけだが、残酷にカウントダウンが始まっていることがよくわかる。
毎日のように「もう遊んでいる時間はないぞ」と発破をかけているけど、やはり一番大事なのは本人の自覚。
1週間前になってハッと気づくよりは、今の時点で残り期間の短いことを自覚して、悔いのないように頑張って欲しい。

ガンバレ!

「国立国会図書館オンライン」で遊んでみた

千代田区・国会議事堂の隣に、国立国会図書館という施設がある。

(Wikipedia国立国会図書館より)
納本制度に基づいて、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館
・利用者が直接訪れる来館利用では、利用に許可の必要な貴重書や特別の事情があって利用の制限されている資料を除き、国立国会図書館の所蔵する膨大な資料が利用者の求めに応じて提供される。

まあ、すごい図書館だ。
しかも最近、所蔵資料のデジタル化やインターネット経由での検索・閲覧利用ができるようにサービスの拡充が進められている。
たとえば、去年にはこんなプレスリリースも出ている。

「『国立国会図書館デジタルコレクション』をリニューアルしました」
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2022/__icsFiles/afieldfile/2022/12/21/pr221221_01_1.pdf

リニューアルの主な内容
(1) 全文検索可能なデジタル化資料の増加
(2) 閲覧画面の改善
(3) 画像検索機能の追加
(4) シングルサインオンの実現

私はこれまで生きてきた中で一度も国会図書館を訪れて利用したことはなかったのだが、もし自宅にいながらインターネット経由で国会図書館にアクセスし、日本でこれまでに出版された図書・雑誌・新聞全てを横断検索できて、しかもオンラインで閲覧までできたら…研究者でなくても活用できる機会は多そうだ。

私ならたとえば…
・ハワード・カーターの「ツタンカーメン発掘記」を読んだ。当時(1922年)、このニュースが日本でどのように取り上げられていたのか当時の新聞や雑誌を読みたい
・アンナ・パブロワの伝記を読んだ。当時(1922年)、このニュースが日本でどのように取り上げられていたのか当時の新聞や雑誌を読みたい
・1933年、国際連盟脱退の伝説の新聞記事「我が代表堂々退場す」を読みたい
・戦時中、日本が軍国主義化した時代の教科書や雑誌、新聞(〜1945)を読みたい
終戦後、価値観が反転して再出発した時代の教科書や雑誌、新聞(1945〜)を読みたい
藤子不二雄(A)の「まんが道」に出てくる伝説の漫画雑誌「漫画少年(1947-55)」を読みたい
手塚治虫の漫画の発禁となったエピソードを当時の掲載雑誌や初版本で読みたい
・名作映画が放映されていた当時の評判を当時の映画雑誌で読みたい
などなどが活用法として思いつく。

正直言って、丸一日かけて国会図書館まで行って執念深く調べるほどの熱意はないが、もし自宅から資料にアクセスすることができるなら、そのやり方を知っておいたらいろいろ捗るだろうな、と。

実は上記のプレスリリースが出た時にTwitterで噂を聞きつけて、アカウントを作るところまでは済ませていたのだが、実際に活用するところまでは至らなかった。
国会図書館の関連サイトが「国立国会図書館オンライン」「国立国会図書館デジタルコレクション」「国立国会図書館サーチ」の3つがあってどれをどう使うのか分からないし、適当に検索窓にキーワードを入れるとヒットはするが、資料の画像を表示するまでには至らず…というところで放置していた。

今回、ちょっと時間ができたので満を持しての再挑戦。
ターゲットとするのは「雑誌」。
例題として用いるのは「主婦の友」という雑誌。この雑誌をWikipediaで調べると以下のように書かれている。

>1917年2月に『主婦之友』として創刊(3月号)。創刊号は、菊判120ページ、15銭で、1万部発行。当時発行されていた『婦人画報』30銭、『婦女界』17銭、『婦人之友』20銭よりも安価に設定された。編集方針は、主婦に生活の知恵を授ける、生活に根ざした教養と修養の生活技術啓蒙誌であり、当時の婦人誌の読者層が知識階級であったのに対して、大衆層に向けたものだった。創刊号の記事は、新渡戸稲造「夫の意気地なしを嘆く妻へ」、安部磯雄夫人の「十五人家内の主婦としての私の日常」、他に「子供が出来ぬといはれた私の出産」「共稼で月収三十三円の新家庭」「お女中の心得(お掃除の仕方)」「主婦らしきお化粧法」など

>戦争が激しくなって言論統制も厳しくなり、1938年から連載していた山本有三「新篇・路傍の石」に内務省から書き直しを命じられたが、山本はこれに応じず、「ペンを折る」を1940年8月号に掲載し、連載を中止する。

>1944年12月号は「これが敵だ!野獣民族アメリカ」という特集を組み、全52頁中21頁の上隅に「アメリカ人(兵)をぶち●せ!」「アメリカ人(兵)を生かしておくな!」というスローガンが印刷され、アメリカ人を「野獣」と煽る異様なものとなった。戦争中のマスメディアについて研究を行っている高崎隆治によると、この号は古書店でもきわめて入手が難しく、戦後に戦犯追及を恐れた主婦の友社の関係者が回収・焼却したのではないかという。
(※)AIの自動検閲でBANされると面倒なので伏せ字とした(●=殺)

1940年8月号の「ペンを折る」と言う記事と、1944年12月号の「これが敵だ!野獣民族アメリカ」という記事、とても興味をそそられる。「古書店でもきわめて入手が難しく、戦後に戦犯追及を恐れた主婦の友社の関係者が回収・焼却したのではないか」とあるが果たして国会図書館は所蔵しているか?

国会図書館が所蔵する雑誌を、家にいながらにして読む方法
私が編み出した手順は以下の通り。
(1).目的とする雑誌が国会図書館においてどういう閲覧区分にあるのかを調べる
(2).「遠隔複写サービス」を申し込む(ブラウザで直接見られる資料もある)

■(1).目的とする雑誌が国会図書館においてどういう閲覧区分にあるのかを調べる

国会図書館の資料の閲覧区分は以下の4通りに分類できる。

・(a).ログインなしで閲覧可能:自宅PCからブラウザですぐに資料が見られる。ログインすら不要。雑誌でこの区分のものは見つからなかったが、江戸時代や明治時代の書物でたまにこの区分のものがある。

・(b).送信サービスで閲覧可能:「送信サービス」というのが分かりづらいが、実質は(a)と同じ区分。ログインは必要。この区分のものはかなり少なく、私が見つけたこの区分の資料は幕末日本に滞在したイギリス人が発行していた手書きの漫画雑誌「ジャパン・パンチ」のみ。

・(c).国立国会図書館内限定:デジタル化されてはいるが、(おそらく著作権などの問題で)自宅PCからブラウザで閲覧することができない資料。「図書館内限定」とあるが、欲しいページを指定すれば「遠隔複写サービス」で紙にコピーして郵送してもらうことが可能。「デジタル化されている」イコール「目次がついている」ため、読みたい記事を目次の見出しで指定して「遠隔複写サービス」を申し込むことができる。

・(d).未デジタル化:デジタル化されていないので、自宅PCからブラウザで閲覧することができない資料。「遠隔複写サービス」に申し込みできる資料とできない資料がある。ただし、目次情報がないため読みたい記事を指定することが難しく、「遠隔複写サービス」を使うことも非現実的。読みたい資料がこの区分の場合は国会図書館に行くしかないと思う。

まとめると下表のようになる。

便利な順に(a)>(b)>(c)>(d)で、読みたい資料が(a)か(b)ならば自宅PCブラウザからすぐに閲覧できて嬉しいのだが、雑誌で(a),(b)区分の資料はほとんどないため、(c)か(d)のいずれかとなる。
(c)ならば「遠隔複写サービス」を使えるが、(d)なら「遠隔複写サービス」を使うことが実質不可能。したがって狙い目は(c)だ。

閲覧区分を調べるには、「国立国会図書館オンライン(NDL Online)」にアクセスする。
https://ndlonline.ndl.go.jp/

一番上の検索キーワード欄は全文検索なので、雑誌名で検索するには空のままにしておき、「詳細検索」を開き、「雑誌」タブに切り替えて「タイトル」欄に雑誌名を入力して検索を実行する。
(↓)

下の方にスクロールしていくと、雑誌「主婦の友」本誌を発見。各号ごとのリンクも表示されているが、一番上が雑誌全号のまとめに飛ぶリンクになっている。「デジタル」表示があるのでこの雑誌はデジタル化済みと分かる。なお、「デジタル」の下に「国立国会図書館限定」と表示されているので、この雑誌は(c)区分とわかる。(a),(b)区分の場合はそれぞれここに「ログインなしで閲覧可能」「送信サービスで閲覧可能」と表示され、(d)区分の場合はここに「デジタル」表示がない。
(↓)

上の画面の「デジタル」を押下すると、「国立国会図書館デジタルコレクション」のサイトにジャンプする。右側に年代別でデジタル化済みの号の冊数表示されるのが素晴らしい。1940年代→1944年→12月号とクリックして展開していくと、記事の見出しまで表示される。あった!(笑)「これが敵だ!野獣民族アメリカ…」!(a),(b)区分の場合はこのままブラウザでコンテンツを閲覧までいけるが、これは(c)区分なので見られるのはここまで。
(↓)

1940年8月号の「ペンを折る」も読みたかったのだが、こちらの号は国会図書館が所蔵していないようで、右側メニューに表示されなかった。残念。
(↓)

■(2).「遠隔複写サービス」を申し込む(ブラウザで直接見られる資料もある)

国立国会図書館デジタルコレクション」のページでクリックを進めて「遠隔複写サービス」を申込めればいいのだが、残念ながらここは少々ユーザビリティが悪く、「国立国会図書館オンライン(NDL Online)」に戻る必要がある。
左側メニューからいろいろな条件で絞り込めるようになっており、今回は「出版年」を"1944年"にして絞り込んだ。この絞り込み機能の応答速度は非常に良好で使いやすい。
1944年の12月号をクリックする。
(↓)

1944年の12月号が開かれる。当該号の目次はここでも見ることができる。
ログインしていれば、右側に「遠隔複写」ボタンが表示されるのでこれをクリックする。
(↓)

表示されたポップアップ画面の入力をする。
「記事・論文名」には目次からコピペで「これが敵だ!野獸民族アメリカ//4~ (4コマ目)」と入力した。
「表紙」「目次」「奥付」「カラーページはカラー複写」「文字、写真が不鮮明になることを了承」に全てチェックを入れて、「申込カートに追加」を押下した。
(↓)

あとは特に迷うところはない。
1件ずつカートに追加していく方式なので、欲しい記事が複数に亘る場合も使いやすい。
料金は複写した資料に同封された支払い票で後払いする方式なのでここではまだ支払いは発生しない。

火曜日に申し込んで、、、翌週の木曜日に作業完了のお知らせがeメールで来て、その次の月曜日に封書が到着した。20日間も掛かった。結構待たされた。

料金は、
・カラー(A4) 58円 x 1 = 58円
・モノクロ(A4) 25円 x 7 = 175円
・発送事務手数料 250円
・送料 128円
これらの合計に消費税が掛かって総計671円(税込)。
人手がかかっている割には安い印象だ。
支払いは、同封の払込用紙をコンビニに持って行った。手数料が110円掛かった。

入手した資料のコピーはA4で8枚。
表紙はカラーコピーで、軍需工場で働いているらしき子供の写真に、本号のタイトル「滅敵生活」と物騒なスローガンが書かれている。
目次には戦意を高揚するような記事のほか、空襲への備えや物資が不足した状況で役立つ生活の知恵の記事が多い。「火無しこんろの作り方と使ひ方」という記事があり、映画「この世界の片隅に」に出てきたことを思い出した。
「★印の記事は満州版には入りません。満州版の記事は内地版には入りません」という注意書きも興味深い。
奥付の隣ページには「消火と退避」という記事があり、「待避壕から消火に飛び出すまでの動作」「爆弾と焼夷弾では飛び出し方が異なる」「焼夷弾ならブスブスと異様な炸裂音と同時に間髪を入れずに飛び出す」「爆弾なら大音響がする。爆発によって吹き上げられた土砂、木材、石塊等が落ちてくるから注意」「飛行機は上空で旋回したとしても一旋回1-2分である」など本土空襲への具体的な対策の知識が並ぶ。
(↓)

取り寄せた記事「これが敵だ!野獣民族アメリカ」は計10ページ。旧字が使われているが総ルビのため難なく読むことができる。満州事変とか三国干渉とか、過去の歴史として習った出来事をつい昨日の出来事のように取り上げているのが新鮮だ。「アメリカ人をぶち●せ」はさすがに擁護できないし酷いバイアスが掛かったアメリカ人ディスりは見るに耐えないが、これほどまでに追い詰められた当時の日本人に対して、怒りよりも哀しみ・憐れみの気持ちが湧いてくる。
また、過激な文言ばかりに目が入ってしまうが書いてあること全てが全く見るに値しない世迷いごとというわけでもない。この記事で戦前の日本の言い分を読むと、私たちもまた戦後の歴史観の強いバイアスが掛かったレンズごしに歴史をみているのだということに気付かされる。
面白かった!
(↓)

◼︎まとめ

だいぶ長い記事になってしまったが、そろそろまとめに入る。
テーマは「国会図書館オンラインは古い雑誌の閲覧用途に"使える"か?」

・自宅PCのブラウザで記事の中身まで閲覧できる雑誌はほぼゼロ。これは残念だった。おそらく著作権の関係だろうが、50年くらい経過した著作物は一律著作権フリーで自由に閲覧できるようにならないものか…。著作権が大事なのは理解するが、これが実現したら公益の方が大きいと思うのだけど。

・雑誌の記事を読むには「遠隔複写サービス」を利用して紙にコピーしてもらう。今回(10ページの記事+表紙・目次・奥付)かかった費用と時間は、781円と約20日間。その情報にどれだけの価値を見出すかにもよるが、湯水のようにコピーを取り寄せられるような価格ではないし、時間(納期)もかなりかかる。取り寄せた記事の中身が期待はずれだったときはかなりガッカリするだろう。正直言って、使い勝手はかなり悪い。なお、「遠隔複写サービス」を利用するためには少なくとも目次情報が必要で、目次情報が利用できるのはデジタル化された雑誌のみ。

・デジタル化された雑誌の目次情報はかなり有用。なじみのある漫画週刊誌・写真週刊誌・大衆誌がデジタル化されていたらかなり"使える"のに、現状では主要雑誌がほとんどデジタル化されていないのが残念。それでも「中央公論」「主婦の友」「サンデー毎日」の3本の雑誌を組み合わせると戦前から2000年ごろまでをカバーできるので、大衆誌で世相を知りたい場合にはこれらの雑誌の目次を見てみると面白いかもしれない。

最後に、主要な週刊誌のデジタル化状況の調査結果を載せて本記事を終える。
(↓)

セックスしろや!(「ゴジラ-1.0」映画レビュー)

#映画

2023年11月、映画「ゴジラ-1.0」を公開第1週に劇場で鑑賞した。
聞こえてきた評判がかなり好評だったので観に行ったら、平日の昼間にも関わらず劇場はかなりの観客の入りで驚いた。観客の年齢層は高めだった。ゴジラというコンテンツの高年齢層への訴求力はなかなかだ。
鑑賞中の劇場もみんな黙りこくって観ていたし、映画が終わった後も沈黙して力なく帰っていったように見えたので、「大ヒット上映中!」だとしても鑑賞した人の満足度は低そうだ。

少なくとも私はかなり期待を裏切られた。
ゴジラVFXはハリウッドにも見劣りしないくらい良かったが、ドラマ部分が「駄目な邦画」そのものだった。過剰演技のオンパレード。なぜいちいち大声で怒鳴ったり相手に掴みかかったりするのか。そんな奴いねえよ。

本作のドラマは神木隆之介演じる元・特攻隊員の敷島と、浜辺美波演じるヒロインの典子の2人が主人公。
敷島は特攻任務から逃げて戦後まで生き残ってしまった事に負い目を感じていて、なりゆきで一緒に暮らすことになった典子が敷島を励まして、敷島が「生きること」を取り戻すというストーリー。

以下ネタバレあり。

ストーリーはよく分かるし感動できそうな内容なのだが、描き方が良くない。
特に、敷島と典子が2年近くも一緒に暮らしていて、夫婦になっていない(=セックスしていない)というのが不自然だ。ふたりとも美男美女で性格も悪くないのにそういう関係にならないのは、相手をひとりの人間として全く尊重していないとしか思えない。
敷島が「本当は俺はもう死んでるんじゃないのか?なあ、おれは本当に生きているのか!?」と典子に縋りついて泣く場面があったが、それでもふたりはセックスしない。セックスだけが生きる目的というわけじゃないけど、若い男女が心も身体も一つになることって、それこそ生きることそのものじゃないのか?そういう「生」を描かず、ただ大声で説明セリフを喚き散らすばかりのこの映画は滑稽に思える。

映画「おくりびと(2008)」で、仕事で傷つき打ちひしがれた主人公の男(演:本木雅弘)が妻(演:広末涼子)に同じように縋りついて泣いてそのままめちゃくちゃセックスする場面があったのと対照的だ。

だいたい、神木隆之介浜辺美波のふたりともが、性的なイメージからは程遠いキャラの俳優だ。
そういう流行なのだろうか。
そういえば、本作品以外でも最近の日本の作品はセックスを忌避する傾向が強い。

2023年秋シーズンの覇権アニメと言われている「葬送のフリーレン」も「生きるとは何か」をテーマにしていながら、9話まで見てもセックスどころか恋愛の影もない。恋愛もなしにどうやって人生を語るんだと思う。

同じく2023年秋アニメの有力作品「薬屋のひとりごと」は中世中国のような架空の国が舞台で、主人公の女の相手役はなんと宦官!宦官のくせになぜか筋骨隆々のイケメンで、宮中の女官たちの憧れの的という設定なのだが、無性のキャラに欲情するというのは作中の女も読者もどうかしている。(そのくせ、容姿に対するこだわりは強い。容姿の意味が性的魅力よりもSNSなどの承認欲求のためのものになってきている?)

かくいう私も、アニメ「スパイ・ファミリー」のヨルさんが"客"のいるホテルに入っていく場面で、彼女の職業が売春婦でなく殺し屋だと気づいた時ホッとしたので、ある意味セックスは殺人よりも忌避すべきものという感覚が私にもあるのかもしれない。

しかし、一方で日本はAVをはじめBLや同人誌といったエロコンテンツが豊富な国でもあり、セックスを完全に忌避しているとも言えなさそうだ。
これはどういうことなのだろうか。
「日本人は、やはりどこかセックスを後ろめたいものと認識していて、それゆえセックスが自分たちの生活の中にあることを認めたがらない」たぶんこんなところだろう。
そういう歪んだ認識に立って「生きる」ことをテーマにした作品を作ると、肉感がなく極端に観念に偏った不自然なものになる。この「ゴジラー1.0」はそういう作品だ。

口直しに「アルマゲドン(1998)」でも観ようかな。

ツタヤディスカスのすすめ、と攻略法

この記事では、ツタヤが提供している宅配CD/DVDレンタルサービス「ツタヤディスカス(TSUTAYA DISCAS)」をオススメするとともに、その攻略法を記す。

ツタヤディスカスのすすめ

サブスク隆盛の昨今、多くの人は音楽鑑賞にもサブスクサービスを使っているんだろうが、私は断然iTunes推しだ(現「ミュージック」アプリ)。

ハマった映画やドラマやアニメの音楽、子供の保育園や学校のイベントで耳にした音楽、流行りの音楽で好きなものをiTunesに追加して「2023年10月」などの年月の名前をつけたプレイリストに保存する。
こうしておくと、数年後に「あのときこのアニメにハマっていたな」とか「あのイベントでこの音楽が流れていたな」とか、思い出を懐かしく反芻することができる。
片付けメソッドで有名なこんまりさんは、物を捨てるときに「今までありがとう」と言って捨てることを提唱しているが、私がiTunesのプレイリストを作るのもそれに近い感覚だ。
最近の思い出をiTunesのプレイリストという形にパッキングして、「ありがとう、楽しかった」としばしお別れ、次の楽しいことに気持ちを向ける。これは私なりのこんまりイズムの実践だ。

iTunesに追加する音楽の入手先で最も簡単・便利なのは「iTunesストア」だ。iPhoneのアプリで目的の曲を検索して、"チャリーン"と購入するだけで、母艦MaciTunesライブラリに追加される。ただしこの方法の欠点は、映画サントラなど販売していないタイトルがある事と、ちょっとだけお値段が張る事。1曲あたり250円。1曲購入ならそれほどでもないが、アルバムを購入すると2000円〜3000円する。大ファンのアーティストでもない限り、このお値段はちょっと抵抗がある。(余談だが、この記事を書くにあたり懐かしのミスチルのアルバム「深海」のiTunesストアでのお値段を調べてみたら、"ブクブク…"と深海に潜っていく1分36秒のSEトラック「Dive」や、曲間をつなぐ15秒のSEトラックの「臨時ニュース」も一律255円のお値段がついていて笑った)。

そのため、私は欲しい楽曲のリストをスマホのメモに追記していき、それがある程度溜まったところで「ツタヤディスカス」を約1ヶ月だけ契約することにしている。
(リストがまだあまり溜まっていないときは単曲でiTunesで購入することもある)

ツタヤディスカス」は郵送で利用できるツタヤのCD/DVDレンタルサービス。サービスに加入して、レンタルしたいCD/DVDをリスト(優先度つき)に追加しておくと、優先順位の高いものから2枚ずつ郵送してくれる。往信の封筒がそのまま返信用封筒として使用でき、返却が完了するとまたすぐに次の2枚を郵送してくれる。
私がいつも使う「定額レンタル8」プランは月額2052円(税込)で、旧作CD/DVDは期間内借り放題。私の経験上、届いてすぐにiTunesにCDの楽曲を取り込んですぐに返送すると、30日間におよそ10往復できる。1回あたり約2枚のCD/DVDが借りられるから、1枚あたり100円。安い!(10往復分の送料もかかっているだろうから、ここまで使い倒すのはちょっと罪悪感がある笑)

#ツタヤディスカス

ツタヤディスカスの攻略法

私は借りたいCD/DVDがある程度溜まってくるのを待ち、約1ヶ月だけ契約してはまた停止するというサイクルを繰り返しているのだが、
・サービスの利用停止の際は月の途中で解約しても1ヶ月分の利用料が発生する
・利用開始月の解約は不可
という規約を踏まえ、いつも次のようにしている。

(1)サービスの利用開始は月末近くにする(例:10月25日)
(2)サービスの利用停止は翌月末にする(例:11月30日)

こうすることで、この例だと10月分の6日間の料金が約400円(日割り計算される)、11月分の30日間の料金が約2000円、合計約2400円で36日間サービスが受けられる。
利用停止手続きをすると残り日数があったとしてもその日から利用できなくなるというイケてない仕様なので、月末まで待ってからサービスの利用停止をしなければならないが、そこはスマホアプリの「リマインダー」をセットしておいて防衛する。

なお、月末ギリギリを攻める場合は、月末最終日に次の便が「発送確定」してから利用停止(解約)する。必然的に契約月内に返却完了することはできなくなるが、規約にも「レンタル中の商品がある場合は10日以内にご返却ください(プラン変更後、翌月1日~10日以内)」とあるので問題ない。

ツタヤディスカスはツタヤ店舗よりもはるかに便利!

ツタヤディスカスはよく出来たサービスで、店舗型のツタヤよりもはるかに便利だ。
近所のツタヤが撤退する前は私もツタヤ店舗でCD/DVDをレンタルしていたのだが、店内でCD/DVDを見つけるまでに結構な時間がかかっていた。「ジャンル・五十音・アルファベット順から棚を検索」し、見つからなければ棚の位置を店員に案内してもらったり、「そのCD/DVDをその店舗が取り扱っているか」を店内の検索端末で確認、見つかっても「そのCD/DVDが現在貸出中」であれば次回来店時まで借りられない。正直言ってかなりストレスが多かった。

ツタヤディスカスは店舗型ツタヤに比べると取り扱いラインナップ数もはるかに多いし、在庫数も多いので「貸し出し中」にあたる確率も非常に少ない。新作は「貸し出し中」にあたる事があるが、リストの先頭に入れて何回か待っていればそのうち順番が回ってくる。ほぼノーストレス。CD/DVDのジャケット画像や収録曲が確認できないのは不便だが、店舗内を探し回るストレスに比べたらどうということはない。

今、日本全国のCD/DVDレンタルショップが次々につぶれているように、ツタヤディスカスがつぶれてしまうと非常に困るので、ユーザーが増えて、サービスが永く続いてほしい!

「やめようアメカジ!」が面白い

3週間くらい前、「やめようアメカジ!」というブログが面白い、という話題がTwitterで流れてきて、早速見に行ってみた。とても面白かった。

【リンク】
https://note.com/antiamecasual/all

>ブログタイトル「やめようアメカジ!」
>プロフィール:誰もが不幸になる恐ろしいファッション、アメカジを批判し続けるアカウントです。ここで言う「アメカジ」の解釈は人それぞれで構いませんが、筆者としては90年代からのヴィンテージ古着ブームやハイテクスニーカーブームなどを起源とする日本ならではのアメリカンカジュアルを想定しています。

そして、記事のタイトルが古い順に
・アメカジという世界一虚しいファッションについて語るブログ
・自分で何も決められないアメカジ野郎
・アメカジ野郎のしょうもなさすぎるファッション
…と続き、
・更新中断のお知らせ
というタイトルの記事で「あえて露悪的な書き方をして注目を集めたは良かったが、バズったことでこのブログの主張を無批判に受け入れる人が現れてほしくない」として更新を中断している。
記事数は全て合わせて17個。記事数が多くないところも良い。

アメカジってたかがファッションジャンルのひとつだろうに、これほどまでに強烈に嫌悪しているところが、「一体、何事なんです?」と興味を惹かれるし、笑えるwww。

しかし、中身を読んでみると結構まともな事を言っていて、気に入った。
私が特に気に入った記事をふたつ選んだ。

【スニーカーに操られる悲しきアメカジ野郎① (2023年4月16日)】
>見も蓋も無いのですが、多岐にわたる(と本人たちは思っている)アメカジ野郎が大好きなものを一言で言ってしまえば「名前がついているもの」です。
>「名前がついている」ということは、「世間に認知されている」ということであり、「世間的な価値が確定しているもの」です。
>逆に言えば、アメカジ野郎は「世間的な価値が決まっていない」「世間的に認知されていない」「名前がついていない」ものが大嫌いです。大嫌いどころか、恐怖の対象ですらあり、自分の生活にそういうものが入ってこないように常に警戒しています。
>アメカジ野郎が大好きな「名前」を一つ一つ全てに与えられたものの中で最も可哀想な製品がスニーカーです。
>アメカジ野郎は、靴が単に靴であるだけで選ぶことが怖いのです。その靴に名前があって、価値が確定しているから選ぶのです。その名前も価値も他人が付けたものです。
>アメカジ野郎は、スニーカーを通して他人が認めた価値を買っているのです。

このブログの中で一番好きな主張。
「名前がついているもの」は「価値が世間的に認知されているもの」であり、ゆえに未熟な人(人生の選択を楽しみながら自分自身でできない人)は「名前がついているもの」を好む、という主張。
言われてみれば確かにそうだ。そして、世の中にたくさんあるブランドというものの存在意義の一部もそこにある。
しかし、ブランドの存在意義はそれだけではない。

ブランドの存在意義は大きく言ってふたつあると考える。
ひとつ目は「品質の保証」、ふたつ目はこのブログの著者が批判している「他人が価値を認めている保証」。
ひとつ目の代表格は「ユニクロ」やモバイルバッテリーのブランド「Anker」が挙げられる。これらのブランドは、衣服が十分な品質で1,2回の洗濯ですぐにダメにならないことや、モバイルバッテリーが十分な品質で異常な発熱をしたり爆発したりしないことを保証してくれる。
ふたつ目の代表格は「ベンツ・BMWフェラーリ」などの高級外車ブランドや「ルイヴィトン・エルメス」などの高級バッグブランドや「ロレックス」などの高級腕時計ブランドが挙げられる。
前者のブランドのユーザーは「見て!知って!私が今着ているのは『ユニクロ』です!」などとは思わないけど、後者のブランドのユーザーは「見て!知って!私はベンツに乗っていて、ルイヴィトンのバッグとロレックスの腕時計を身につけています!」と思っている。

前者のブランドは大いに活用したいが、後者のブランドにハマるのはほどほどにしたい。


【どうして私がアメカジを嫌っているのか (2023年9月18日)】
>アメカジはミルクです。ファッションに全く興味が無かった幼児が初めて触れるファッションとして、歴史やウンチクらしきものがあり、知る楽しみ、集める喜びを感じやすく、「ファッションは楽しい」という感動を得やすすぎるのです。しかし、そこに自分の考えやセンスはありません。全てが雑誌や古着屋が決めた価値観で決められています。四十代アメカジ野郎が集まると今だにGETONやBOONの話をしていませんか。彼らは年だけ重ねて今だにママである90年代ファッション誌の母乳だけを飲んで、ママの言いつけだけを守って古いジーパンやスニーカーを身に着けてアメカジママに褒めてもらうことに生きがいを感じているのです。
>カタやアイテムが完全に決まっていて、過去に固定化された手本があり、不正解がなさすぎるアメカジは、母乳のようにファッション乳児を守ってくれます。

この主張も面白かった。
ただ、当然ながら「ミルク」や「母乳」にも役割があり、大事なものだ。誰でも最初は他人やテンプレートの模倣から入り、やがて自分のスタイルを確立する。
いつまでも「ミルク」や「母乳」から離れられないからイタいのだ。
実際、高校生や大学生の時期にイケてた人たちってのは、その時期にうまく「ミルク」や「母乳」を使いこなした人たちだ。
自分は当時、ファッションの勉強をせず、価格だけで衣服を選んでいたから、めちゃくちゃダサい格好をしていた…笑。


このブログの著者が主張するように、ブランド(=メーカー)の商業的な思惑に踊らされるのは非常に虚しいことだと、私も最近になってとみに感じるようになった。
高校生や大学生の頃はみんな身につけているものに大差はないが、30代を過ぎると、小金持ちはみな高級外車や高級ブランド品で我が身を飾り立て始める。
高級外車も高級バッグも高級腕時計も、所詮どっかの誰かが作った製品じゃん、と虚しく感じる。
もっと言えば、海外旅行とかもそうだ。小金持ちはやたらと国内・海外旅行に言って高級リゾートに宿泊する。私も多少経験があるが、高級ホテルに泊まり、実は大して興味もない歴史・景観スポットを巡り、高級ホテルに泊まり、ちょっと浮かれた気分になって大して欲しくもない土産品を買い、旅程が終わって家に帰る。1年もすると、大した思い出になっていないことに気づく。

虚しい気分になる原因は、両者がともに「消費」行動だからだ。
本当に幸せな状態というのは「お金をたくさん持っていてなんでも買えること(=消費)」ではなくて、「他者に貢献して感謝され、結果としてお金を稼ぐこと」だ。
私もアラフォーとなり、そろそろ人生の折り返し点。「消費」中心の人生から一歩進んで、「他者に貢献して感謝される」人生に進みたい。
自分の「製品」を作りたいし、海外「旅行」の代わりに海外「事業」をする人生にしたい。

Amazon Prime Musicのサービス仕様が改善。再び「スキップ再生」「オフライン再生」可能になった

2022年末に改悪され、ユーザーから大顰蹙を買ったAmazon Prime Musicサービス。

【2022年末の改悪点】
(a)シャッフル再生が強制されるようになった
(b)スキップできる回数に上限ができた
(c)オフライン再生ができなくなった

先日、Amazonから「サービスを改善した」旨のお知らせ(eメール)が来た。評判が悪かった上記の(a)(b)(c)の3点全てについて、(2プレイリスト、100曲)という一定の制限つきではあるが改善を図ってきた。

【2023年10月の改善点】
2つのプレイリスト(各15曲以上、各50曲以下)内に追加した曲について、以下のように改善された。ただし、モバイルアプリのみが対象でEchoデバイス(アレクサ)やPCのブラウザは対象外。
(a)シャッフル再生が強制されない
(b)自由にスキップできる
(c)オフライン再生ができる

2022年末に改悪される前と比べると、(2プレイリスト、合計100曲まで)という制限があるが、不評だったポイントが全て解消されているので、これならたまに活用する価値はありそうだ。

試しに使ってみた。
3年くらい前に作ったプレイリストには10曲しか入っていなかったので、7曲追加して、「オンデマンド再生」のトグルスイッチをオンにした。たしかに(a)(b)(c)が自由にできるようになった。
…といっても、当たり前のことが当たり前にできるようになっただけだが。

ただ、悲しかったのは、3年くらい前に作ったプレイリストに入っていた10曲のうち、2曲もが「このコンテンツは現在利用できません」状態になっていた(画像の「打ち上げ花火/Daoko&米津玄師」がグレーになっているのがそれ)。
ユーザーがせっかく作ったプレイリストが、サブスク側の都合でこんなふうに蔑ろにされる、これがサブスク型サービスの悪いところ。

私は、音楽を大量に聴くタイプの人間ではないが、iTunes(現「ミュージック」アプリ)のプレイリストはとても活用している。
プレイリストに保存する音楽は、そのときハマっていた映画やドラマやアニメ、子供の保育園や学校のイベントで流れたり、流行っていたりした楽曲だったりする。
人生、その時々の思い出をプレイリストとして保存しておくと、後でそれを聴きながら思い出を反芻して楽しめるのだ。

だから、プレイリストに追加した曲がいつの間にか聞けなくなっているサブスクは論外。iTunesなら、一度楽曲を音声データとして入手してライブラリに追加してしまえば、一生いつでも聴くことができる。
そもそもサブスクは「約1億曲を提供」などというが、映画のBGMとか、何らかの理由でサブスク配信していないアーティストの楽曲とか、「1億曲」に含まれない楽曲は思いのほか多い。私は、聴きたいと思った楽曲はいろんな手段を使ってなんとしてでも手に入れ、自分のiTunesライブラリに追加する意気込みでいる。そして実際、(CD購入、CDレンタル、iTunes Storeで購入、YouTubeを音声データとしてダウンロード)これらいずれかの手段を使えば手に入らない楽曲はほぼない。

ダウンロードして保持すると大量のストレージ容量を要する動画コンテンツとは異なり、音楽データの容量はタカが知れているから、音楽鑑賞に関してはサブスクよりもiTunes一択だと思うのだ。

昔は、サブスク音楽サービスなどは存在せず、みんなiTunesを使っていた。
それが現在は、みんな音楽サブスクサービスで満足してしまっていて、音楽ファイル管理サービスとしての「ミュージック」アプリに対するニーズがかなり小さくなってきている。このままだと、「ミュージック」アプリが「Apple Music」サブスク専用アプリになる可能性があり、由々しき事態だ。
人類は退化している…。

Amazon Prime Musicの話に戻る。
前述の通り私はiTunes至上主義だが、このたびの改善によってAmazon Prime Musicにも活用の場が見えてきた。
試しに、今年のアニメのOP/ED主題歌で思いついたものを入れてみた。
百姓貴族 OP「シアン・イノセンス
・推しの子 OP「アイドル」
・推しの子 ED「メフィスト
・ゾン100 OP「ソング・オブ・ザ・デッド」
・ゾン100 ED「ハピネス・オブ・ザ・デッド」
全部あった!これは使える!