週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

関ヶ原古戦場記念館が面白かった

GW旅行で関ヶ原古戦場記念館に行ってきた。とても良かった。午前は彦根城を観光していてPM3時半頃に到着したので、1階のシアターで行われている「関ヶ原の戦いの映像展示」の当日分の席は完売していて見ることができなかったが、展示スペース内に面白い映像展示があった。

それは、江戸時代に描かれた関ヶ原の戦いの屏風絵(下図、Wikipediaより)をベースにしたストーリー作品。

ウォーリーをさがせ」みたいな絵にたくさんの武将が描かれているが、クローズアップしてみるとそれぞれにちゃんとドラマがある。ここに描かれた113名の武将たちのうち数名の武将にフォーカスを当てて、声優さんがちゃんと声を当てて、彼らのストーリーを聞かせてくれるという趣向。一応、開戦から終戦まで時系列に沿った構成になっているので、戦いの流れもわかるようになっていてとても面白かった。さすがアニメの国・日本!誇らしい。思わず屏風絵のクリアファイルをお土産として購入してしまった。全武将の解説も付いているので虫眼鏡を片手にひとりでこの屏風絵を読み解くこともできるが、やっぱり声優さんが声を当てて命が吹き込まれたように感じたあの映像作品は格別だった…。

それにしてもこの博物館、とてもよくできた企画だと思う。「関ヶ原の戦い」一点張りなので展示スペースや収蔵品は多くないのだが、5階の展望室に上がると周辺を一望できて、展示スペースで頭に入れてきた戦いの様子を、各々が頭の中でイメージすることができる。

しかも、いくつかの武将が陣を置いた場所などには実際に幟旗が立ててあり、博物館を出てそこまで歩いて行ってその場に立つこともできる。私たちは博物館から徒歩15分くらいの笹尾山にある「石田三成布陣地」に行ってみた。笹尾山から見下ろすと戦場となった平野が一望できて、平野を囲う山々のどこにどの武将が陣取っていたのかをまた解説するボードが設置されている。至れり尽せり。

博物館を見学する事はとても素敵だけど、たくさんの収蔵品を見ているうちにどうしても視野が狭くなってしまうという側面もあると思っていて、その点、この博物館はあくまで関ヶ原のこの地形こそが最大の見どころとして企画されているところが素晴らしいと思った。

この博物館の館長は、歴史学者静岡大学名誉教授の小和田哲男先生。私はこの先生をひそかに知っていて、尊敬している(会ったことはない)。私はここ3年くらいで歴史の学習まんがを子供と一緒にのべ100冊くらい読んだのだが、監修に小和田先生の名前があるものは間違いなく面白いのだ。この博物館は岐阜県関ヶ原町の肝煎りの企画のようなので、多くの人の尽力があってこそこの素晴らしい博物館ができたのだと思うが、きっと小和田先生の監修のおかげも大きかったのではないだろうか。

個人的意見だけど、地形を味わうことって旅行の楽しみ方として最上位だと思っている。だって、ブラタモリのタモさんって憧れるじゃん?歴史的建造物や博物館の収蔵品もいいけど、地形を見て、そこにあった人々の営みを想像することができたらそれは最高だ。

【参考:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/関ヶ原の戦い#(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E3%83%B6%E5%8E%9F%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84#)

【参考:岐阜関ヶ原古戦場記念館】
https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp(https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/)