※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。
作品名:バクマン。 (漫画 2008〜2012年)(全20巻)
評価:★3(★★★☆☆)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0757252LH
楽天フリマで安価で全巻セットが出ていたので買って読んでみた。
大ヒット漫画なので期待して読んだのだが、あまり面白くなかった。
ワンピースやドラゴンボールなどの実在の漫画の名称が出て来たり、作中に登場する編集者も概ね実在の人物をモデルにしていたり、週刊少年ジャンプのアンケートシステムや連載会議もかなり実際に近く描かれているようなので、ジャンプの内実を知るには良いのだが、物語としては全然面白くない。
作中での評価の指標となるのは最初から最後までずっと、読者アンケートの順位ばかり。「今週のアンケートの順位は○位!」それが延々と繰り返される。なんか、漫画家としてのモチベーションが「人気漫画を描きたい」で「自分の内なる感情を作品にして世に出したい」ではないところに違和感があるし共感できない。
中盤で七峰透(漫画「シンジツの教室」)という悪役が出て来る。七峰はジャンプの編集者を頼らず、自ら組織した編集者の集団を使って漫画を作るのだが、このやり方は主人公たちによく分からない理由で否定される。主人公たちも七峰も、アンケートの順位ばかり気にしていて自分がないという点では変わらないと思うのだが。
文字の量がめちゃくちゃ多いので読むのに時間がかかるのもストレスだった。後半はだいぶ文字を読み飛ばす術を身につけたが、それでも読むのが面倒だった。
平丸一也というキャラだけは好き。連載のプレッシャーから逃げまくるところが可愛くて、こいつが蒼樹紅に「お付き合いしてください」と言って受け入れられたときには不覚にも感動した。一方で、同じく蒼樹紅に恋心を抱いていた中井巧朗の扱いが酷すぎたのは不満。恋に敗れるのはいいけど、あんなに醜く描いて笑い物にするのは不快だ。
他のキャラは、秋名愛子(岩瀬愛子)は一時期は作中最強キャラに近かったのに途中から完全にフェードアウトしてからは最後まで登場せず。びっくりした。こいつこそ、主人公コンビの原作担当・高木や主人公コンビの編集者・服部への恋心とか、鬱屈した思いを抱えていてドラマ豊富なのに、それを描かずしてどうする?