週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー) 女の園の星 / 和山やま (既刊3巻) (漫画 2020〜年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:女の園の星 / 和山やま (既刊3巻) (漫画 2020〜年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B08YKCWL17
評価:★3(★★★☆☆)

【概要 (Wikipediaより)】
女の園の星』(おんなのそののほし)は、和山やまによる日本の漫画作品。『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて、2020年2月号から連載中。コメディ漫画。とある女子高校の国語教師・星先生と、その生徒たちによる日常を描く。作者にとって商業誌初連載作品である。2022年3月時点で累計発行部数は120万部を突破している。

同作者が原作の映画「カラオケ行こ(2023)」が話題になっていて、Kindleセールで少し値引きされていたので思わず買ってしまった作品。既刊の3巻全て買って読んでみた。

思ったより面白くなかったが、それでも最後まで飽きずに読めたのは背景もキャラも絵が良いから。ただ、4巻が出てももう買わない。

(チラ裏レビュー) 魔法少女にあこがれて (アニメ 2024年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:魔法少女にあこがれて (アニメ 2024年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CMMZSY8G
評価:★4(★★★★☆)

魔法少女パロディのエロコメディ漫画のアニメ化作品。2024年1月期アニメ。Amazonプライムビデオにサジェストされて見てみたら面白かった。

原作漫画も期間限定無料だったので3巻くらいまで読んだのだが、原作の完成度の高さに比べると、おそらく予算が低いためだろう、アニメ版は画力が低くてテンポも悪いが、OP/ED主題歌はとても可愛くて良いし、主人公のマジアベーゼの声優さんの演技が良くて楽しさが倍増しているので良いアニメ化だと思う。

ただしエロシーンはかなり露骨なので注意。漫画と同じシーンでもアニメになるとかなりやばい笑。ただこの作品で救い(?)なのは、エロシーンが女x女であること。女が女を襲ってるからまだ見ていられるけど、これ男が襲っていたら倫理的に見てられない笑。なお、この作品ではモブも全て女性なので、公衆の面前で魔法少女が辱めを受けるシーンもちょっと安心(?)だ。

私が本作で一番エロいと思うのは、冒頭でうてなちゃんがヴェナリータに脅されて悪の道に堕とされるところ。押しに弱いうてなちゃん。あれはいけない。エロい。直接的なエロシーンよりもエロい。

テンポが悪いという欠点は1.3倍速再生で見ると解消できるが、画力が低いのはやっぱり気になる。画面はずっとのっぺりしているし、キャラの造形はほとんどいつも少し崩れてる。厳しい人なら”作画崩壊”というだろう。画力低いエロシーンはちょっと滑稽で笑える。

それにしても我が国はすごいな。変態性では他国を全く寄せ付けない…。ほんと変態すぎるんだよこの作品笑。

(チラ裏レビュー) 勇気爆発バーンブレイバーン (アニメ 2024年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:勇気爆発バーンブレイバーン (アニメ 2024年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CHN2K4KN
評価:★4(★★★★☆)

2024年1月期のアニメ、Cygames製作。原作がないオリジナルアニメだったこともありTwitterでかなり話題になっていたので、全12話放送終了後にAmazonプライムビデオで全話を一気に鑑賞した。

第1話から第5話くらいまでは文句なしに面白かった。Twitterのトレンドにもなっていた「イサミかわいそう」「ブレイバーン気持ち悪い」という他の視聴者の感想に共感して笑いながら鑑賞できたし、主題歌も楽しくて、見ている期間中勝手に頭の中をループしてたし、最後カラオケになったのも「歌えってことかよ!?」て笑った。ギャグ作品としてはなかなかの出来だ。しかし、後半にいくにしたがってだんだん気持ちが白けてしまったのは否めない。

(以下、ネタバレあり)

第9話でブレイバーンという存在の謎が解き明かされた(クーヌスと心中させられたスミスの魂がクーヌスのボディに入り、時を遡って復活した)ときは心から感心して盛り上がったのだが、そこから最後までがずっとイマイチだった。

後半の失速につながるきっかけは第6話で2体目のスペルビアと”対話”して休戦したあたりだと思う。人類に攻撃を仕掛けてきて甚大な被害をもたらした宇宙人と”対話”なんてできるわけないんだよな。ブレイバーンのおふざけは許せる、ちゃんと味方を救っているから。敵がクーヌスを筆頭に”気持ち悪い”のもまあ許せる、宇宙人だから理解不能な動機を持っているのだと無理やり納得できるから。けど、数万人・数億人?の人類を虐殺した一味を、なんの葛藤もなく味方ポジションに置いてしまうと感情の整合性がとれなくなりストーリーは破綻する。

第11話のブレイバーンとスペルビアの”決闘”も同じ理由でダメ。人類の危機という状況で味方同士で消耗するって許されないでしょ。

「笑いながら感動して泣ける」のが最上のコメディ作品の条件だと私は思っていて(映画「リトル・ミス・サンシャイン」とか)、本作も前半まではこの条件を満足するすごい作品になる可能性があったのだが、ストーリーの軸を放棄して作り手側がやりたいことを雑に盛り込みすぎたせいで、作り手のおもちゃになり、コメディ作品からただのギャグ作品に堕ちてしまった。

後半、ストーリーが破綻した状態でシリアス度が上がっていくのが虚しかった(第10話)。そして第11,12話は一転してまたギャグになり、そのまま押し切られる。う〜ん。

本作の圧倒的なオリジナリティは「スミスの魂が入った”気持ち悪い”ロボット・ブレイバーン」という点にあるのだから、それを大切にして欲しかった。逆に、以下のような他のほとんどの設定は(おもしろいけど)所詮二番煎じ。全12話という制約の中でストーリーの軸を守るためには、思いついたものを全部やるのではなくて、どれかを切り捨てるべきだったんじゃないの。

・人間の生体エネルギーを使って戦う(人間を使い捨てにする)。→メイド・イン・アビス
・敵キャラだけど仁義がある良ライバルキャラ→擦られすぎててもはや何が一番最初なのかわからん笑
・ルルちゃんタイムリープして大切な人を救う→魔法少女まどか・マギカ

そして、やっぱり、ストーリー的にはスミスは最後戻ってこない方がよかったと思う。最後、ブレイバーンがラスボスを道連れに特攻して爆発、ベイルアウトさせられたイサミ「ブレイバー…!スミス?スミスぅ…」で戦いが終わり、無事に帰還して世界が平和を取り戻す無音プロローグ、イサミがブレイバーンのプラモを作ったりして、最後カラオケ締めだったら涙腺崩壊してた。

(チラ裏レビュー) サバイビー / つの丸 (漫画 1999年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:サバイビー / つの丸 (漫画 1999年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B074CK96Q2
評価:★4(★★★★☆)

つの丸先生が「みどりのマキバオー」の次に週刊少年ジャンプで連載した作品で、主人公のミツバチのバズーが、天敵のスズメバチと戦うストーリーを描いている。全3巻で完結しているが、後半は急ぎ足でストーリーが進み、最終決戦を残したままカメラがズームアウトしていって終わる。

おそらく読者アンケートで不人気だったための打ち切りで、Amazonレビューには打ち切りエンドとなったことを惜しむ声とともに高評価が並ぶが、私には打ち切り妥当に思えた。つまらないわけではないが、このままストーリーが続いていても先の展開に無理がありそうだし、昆虫の世界のリアリティの見せ方にも無理があってシリアスな雰囲気のストーリーと相性が悪い。

この作品が面白ければマキバオーも買って読んでみようと思っていたのだが、個人的にマキバオーを読んでも同じ不満を感じてしまいそうな予感がしたのでやめておいた。

2024年4月6〜7日、「あんしんフィルター for ソフトバンク」に障害が発生していた件

先日、4月から中学生になる息子に初めてのスマホ(iPhone)を買い与えた。子供のスマホ使用を管理するペアレンタルコントロール機能には、iPhone標準機能の「スクリーンタイム」アプリと、携帯電話キャリアが提供している「あんしんフィルター」アプリがある。

「スクリーンタイム」アプリの方は、iPhoneを購入して早々に設定をした。具体的には、LINEアプリだけ利用できる状態にして他のアプリはSafariブラウザを含め、ほぼ全て無効化した。スマホを持たせた1番目の目的は、電車での通学時に道に迷ったりした時に家族と連絡できるようにすることなのでまずはこれで十分で、LINE以外のアプリについては子供からの要望があれば順次話し合って決めていきたいと思っていた。

「スクリーンタイム」による設定で現状やりたいことはできてしまったので、「あんしんフィルター」の設定は先送りにしていたのだが、契約したキャリア(LINEMO)から「あんしんフィルターの設定ができていないよ!」とフォローするメールが来たので、やってみた。

いや正確に言うと、設定しようとしてLINEMOの手順書通りに初期設定をしようとしたら全然初期設定画面に遷移せず、不思議に思って調べてみたら、LINEMOユーザー向けの「あんしんフィルター」である「あんしんフィルター for ソフトバンク」が大規模障害中だったでござる。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14296174774?sort=1&page=1

その症状がひどくて…「あんしんフィルター」はAndroidでもリリースされているのでもしかしたらそちらの情報もあるかもしれないが、Twitterなどに流れている今回の障害に関するつぶやきを引用する。

>あんしんフィルター開けん。設定くらいさせてくれよ。
>いつまで繋がらない?HPとか見たけどなんの情報もない(怒)
>制限緩和させようにも管理サイトにアクセスできないって何事だよ。設定アプリくらい使わせろって。
>明日に向けて困るから、しょうがなく設定からプロファイル削除。LINEやらインスタがすぐ復帰した。あとでまた設定し直さないとな。
>LINE使えず娘イライラ(困)
>あんしんフィルター障害、本気で困る。子供達だけで出かけさせる時とかにこれになったら連絡取れなくなる
>子供のスマホ、電話も繋がらないから大変困ってる
>非常に!非常に!困ってます!!!まったく情報がないのもムカつく
>ほぼ全てのアプリが使えない状態。明日から学校なのにどうしたらいいの?
>出先の子供が地図アプリが使えず困っています。制限解除ができません。
>うちも使えずアラームすら使えません

これらのつぶやきと、ググったことを合わせて「あんしんフィルター」のことが少しわかってきた(たぶん)。
「あんしんフィルター」は、

スマホの「設定」の操作も制限する
・アプリごとに使用制限をすることができるが、今回の障害で「何も使えない」という事象が発生していることから推察するに、「アプリを起動するごとにサーバーに使用可否を照会」しているかも笑。
・サポート体制が貧弱で、トラブルが発生したときに原因の特定が困難
SafariChromeなどのブラウザは無効化し、子供がインターネットにアクセスする際は「あんしんフィルター」アプリをブラウザとして使わせて、そこで有害サイトをブロックするという思想のようだ
App Storeの評価が★1(★☆☆☆☆)で、中身をみると、ガチガチにスマホの使用を制限された子供達の怨嗟の声があふれてる笑。
・2018年に施行された「青少年インターネット環境整備法」により、携帯電話販売社に以下3つ(1.契約締結者または携帯電話端末の使用者が18歳未満かを確認すること、2.携帯電話会社がスマートフォンなどを販売するときインターネットの利用制限(フィルタリング)の内容説明を行うこと、3.フィルタリングの有効化措置を行うこと)が課せられるようになった。これに対応するためにキャリアが「あんしんフィルター」を客に提供している。

これらを踏まえ、私の結論は以下の通り。

・「あんしんフィルター」を使うことはリスク。バグも多くあるみたいだし、今回のような障害の可能性もある。バグや障害ではなく単純に設定ミスでスマホがうまく動作しない場合も、原因を特定するのに手間がかかる。
・数年前はどうだったのか知らないが、少なくとも現在はアップル標準機能の「スクリーンタイム」アプリが十分な機能を持っており、「あんしんフィルター」にしかできないことが見当たらない。
・「スクリーンタイム」の方が「あんしんフィルター」よりもはるかにアプリの信頼性が高い

よって、「あんしんフィルター」はインストールせず、「スクリーンタイム」のみで子供のスマホのペアレンタルコントロールをことにした。なお、アプリ内ブラウザを使うことでペアレンタルコントロールを回避することができてしまうらしく、結局はスマホの使い方について子供とよく会話することが一番大事な気がしている。

(チラ裏レビュー) すずめの戸締まり (映画 2022年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:すずめの戸締まり
リンク:
www.amazon.co.jp

評価:★5(★★★★★)

2024年4月、金曜ロードショーで鑑賞した。2022年12月に小学生の娘と劇場で鑑賞して以来、2回目の鑑賞だったがとても感動した。

この作品は、東日本大震災(と阪神淡路大震災、そのほか近年に日本で発生した地震)により犠牲になった人や被害を受けた人の心の傷を供養する映画だ。

“うしろ戸が開”いたとき、その地に残っている人々の思い出の声をすずめは聞き、そして鍵をかけて”戸締り”する。これは供養だ。楽しかった思い出と、それを失った悲しみに背を向けるのではなく、その思い出と悲しみにしっかりと目を向けた上で心に区切りをつける。それはまさに今、東日本大震災から10年ちょっとのこのタイミングで日本人がするべき心の整理だと思う。

「ただいま」「おかえり」「いってらっしゃい」普段家族の間で交わすこの挨拶が、この映画ではとても心に残り、心を揺り動かす。

それから、この映画では”鍵をかける”という行為も非常に心に残る。”鍵をかける”のは一般的には何かを閉じ込めるようなネガティブな行為の暗喩だが、この作品では違う。映画の最後ですずめはいつもの通り、家に鍵をかけて、自転車の鍵をあけて、自転車を漕ぎ出す。大事なものに鍵をかけるからこそ、今、目の前の新しい1日に向き合うことができるのだと気付かされる。

私は関東民なので、阪神・淡路大震災の被害は受けていないし、東日本大震災でも”1日帰宅難民”や計画停電など軽微な被害しか受けていないのでこの映画で”もらい泣き”するだけなのだが、まだ震災の被害から心が立ち直れない人がいたら、この映画から勇気をもらえたらいいなと願う。

この映画でストーリー的にひっかかる点がひとつある。なぜ、ダイジンとサダイジンは終盤に”ミミズ”と戦い、再び要石となって地震を封じ込めることに協力してくれたのか?だ。1回目に鑑賞したときにはよくわからなかったのだけど、2回目に鑑賞した今、私なりの解釈がある。

ダイジンは、震災で亡くなった人たちの象徴なのではないか。彼らの人生はその先まだ続くはずだったのにその日突然、絶たれた。「まだ生きたかった。」この思いがダイジンの「すずめ、あそぼ。」にこもっているように思う。だけど、生き残った我々はその思いに応えることはできない。我々にできるのは彼ら(ダイジン)に対して「つらいよね、ごめんね。」という祈りを向けてあげることだけ。この祈りが、「すずめ、嫌い。」としょぼくれてたダイジンを再び輝かせる。ダイジンはこれから、みんなを守護する”神さま”として生きるのだ。

…こんな考え方は生き残った者の自分勝手な解釈なのかもしれない。だけど、いつだって私たちがすべきなのは、自分の”今”を精一杯生きることだ。きっと、ダイジンもそれを分かって見守ってくれるはずだ。

(チラ裏レビュー) オッペンハイマー (映画 2023年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:オッペンハイマー (映画 2023年)
リンク:www.oppenheimermovie.jp
評価:★3(★★★☆☆)

本作はアメリカでは2023年7月に公開されたが、”バーベンハイマー”騒動などがあったためか日本での公開は遅れた。結果的に、3月のアカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞を含む7部門(最多部門)で受賞した直後という絶好のタイミングで公開されることとなった。

公開初週、平日午前というタイミングで2024年4月、劇場で鑑賞したが、客入りは10%くらいで、思ったよりも少なめだった。

クリストファー・ノーラン監督作品ということもあってか、著名な映画評論家からは軒並み高評価で期待して見に行ったのだが、私にはイマイチだった。

原子爆弾という大量殺戮兵器を作ってしまったことによる苦悩が、もちろん主題として描かれてはいたのだが、具体的な出来事としてはオッペンハイマー(以下、オッピー)が原爆の開発を推進し、成功し、日本に2発の原爆が落とされ、その後オッピーが政治的に失脚していく様(と、オッピーの女性関係)が描かれる。

原爆による死者数は、1945年末までで広島でおよそ14万人、長崎でおよそ7万人と言われる。この圧倒的な事実に対して、オッピーが戦後政治的に失脚するかどうか(と、オッピーの女性関係)なんて、あまりにも瑣末な出来事だ。オッピーが感じていたであろう罪悪感が、本作ではかなり矮小化されてしまったように感じる。

3時間という長い尺の前半は原爆開発が進む様子で、中間あたりで原爆を実際に起爆する”トリニティー実験”があり、後半はオッピーが失脚していく政治劇。正直言って、”トリニティー実験”以外は難しくて退屈な政治劇が続き、少し眠くなった。

難しくて退屈な政治劇という意味で私が似ていると思ったのが1992年の映画「JFK」。こんな難しくて退屈な映画がアメリカで大ヒットした理由が私にはよくわからないが、少なくとも日本ではヒットしないと思う。長尺映画で回転率も悪いことから劇場側も敬遠して早々に劇場公開も終わるのではないかと予想する。

【主要キャスト】

オッペンハイマー:演 - キリアン・マーフィ
・ルイス・ストローズ(原子力委員会の委員長で、白黒パートの主人公):演 - ロバート・ダウニー・Jr.
・キティ(妻):演 - エミリー・ブラント
ジーン・タトロック:演 - フローレンス・ピュー
・レズリー・グローヴス(アメリカ陸軍の将校でマンハッタン計画の責任者):演 - マット・デイモン
・イジドール・ラビ(ずっとオッピーの味方をしてくれる友人):
演 - デヴィッド・クラムホルツ
・アーネスト・ローレンス(実験物理学者):演 - ジョシュ・ハートネット
エドワード・テラー(のちに水爆の父と呼ばれる。北村一輝に似ている):演 - ベニー・サフディ