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空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー) 勇気爆発バーンブレイバーン (アニメ 2024年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:勇気爆発バーンブレイバーン (アニメ 2024年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CHN2K4KN
評価:★4(★★★★☆)

2024年1月期のアニメ、Cygames製作。原作がないオリジナルアニメだったこともありTwitterでかなり話題になっていたので、全12話放送終了後にAmazonプライムビデオで全話を一気に鑑賞した。

第1話から第5話くらいまでは文句なしに面白かった。Twitterのトレンドにもなっていた「イサミかわいそう」「ブレイバーン気持ち悪い」という他の視聴者の感想に共感して笑いながら鑑賞できたし、主題歌も楽しくて、見ている期間中勝手に頭の中をループしてたし、最後カラオケになったのも「歌えってことかよ!?」て笑った。ギャグ作品としてはなかなかの出来だ。しかし、後半にいくにしたがってだんだん気持ちが白けてしまったのは否めない。

(以下、ネタバレあり)

第9話でブレイバーンという存在の謎が解き明かされた(クーヌスと心中させられたスミスの魂がクーヌスのボディに入り、時を遡って復活した)ときは心から感心して盛り上がったのだが、そこから最後までがずっとイマイチだった。

後半の失速につながるきっかけは第6話で2体目のスペルビアと”対話”して休戦したあたりだと思う。人類に攻撃を仕掛けてきて甚大な被害をもたらした宇宙人と”対話”なんてできるわけないんだよな。ブレイバーンのおふざけは許せる、ちゃんと味方を救っているから。敵がクーヌスを筆頭に”気持ち悪い”のもまあ許せる、宇宙人だから理解不能な動機を持っているのだと無理やり納得できるから。けど、数万人・数億人?の人類を虐殺した一味を、なんの葛藤もなく味方ポジションに置いてしまうと感情の整合性がとれなくなりストーリーは破綻する。

第11話のブレイバーンとスペルビアの”決闘”も同じ理由でダメ。人類の危機という状況で味方同士で消耗するって許されないでしょ。

「笑いながら感動して泣ける」のが最上のコメディ作品の条件だと私は思っていて(映画「リトル・ミス・サンシャイン」とか)、本作も前半まではこの条件を満足するすごい作品になる可能性があったのだが、ストーリーの軸を放棄して作り手側がやりたいことを雑に盛り込みすぎたせいで、作り手のおもちゃになり、コメディ作品からただのギャグ作品に堕ちてしまった。

後半、ストーリーが破綻した状態でシリアス度が上がっていくのが虚しかった(第10話)。そして第11,12話は一転してまたギャグになり、そのまま押し切られる。う〜ん。

本作の圧倒的なオリジナリティは「スミスの魂が入った”気持ち悪い”ロボット・ブレイバーン」という点にあるのだから、それを大切にして欲しかった。逆に、以下のような他のほとんどの設定は(おもしろいけど)所詮二番煎じ。全12話という制約の中でストーリーの軸を守るためには、思いついたものを全部やるのではなくて、どれかを切り捨てるべきだったんじゃないの。

・人間の生体エネルギーを使って戦う(人間を使い捨てにする)。→メイド・イン・アビス
・敵キャラだけど仁義がある良ライバルキャラ→擦られすぎててもはや何が一番最初なのかわからん笑
・ルルちゃんタイムリープして大切な人を救う→魔法少女まどか・マギカ

そして、やっぱり、ストーリー的にはスミスは最後戻ってこない方がよかったと思う。最後、ブレイバーンがラスボスを道連れに特攻して爆発、ベイルアウトさせられたイサミ「ブレイバー…!スミス?スミスぅ…」で戦いが終わり、無事に帰還して世界が平和を取り戻す無音プロローグ、イサミがブレイバーンのプラモを作ったりして、最後カラオケ締めだったら涙腺崩壊してた。