週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー) 新・男子校という選択 / おおたとしまさ (本 2019年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:新・男子校という選択 / おおたとしまさ (本 2019年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/4532264103
評価:★5(★★★★★)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

男子校の良さをいろいろな見地から説明する本。著者は名門男子校の麻布中学・高校出身で教育ジャーナリストのおおたとしまさ。

2011年に刊行された「男子校という選択 / おおたとしまさ」の増補改訂版で、紹介する学校数が増えているのと、宮台真司のインタビューが載っているのと、あとがきに追記があるのが主な違い。

宮台真司(麻布出身)のインタビューは面白い。麻布は昔よりも普通の学校になってしまい、男子校の優位もほとんどなくなってしまったと。以下一部抜粋。

【感情エリートを目指す卓越主義の学校】
>僕は教養主義と卓越主義という言葉を使います。教養主義っていうのは、日本の場合には上昇志向と結びついています。それは中央思考や都会思考と結びついています。それは麻布で育った僕からすると、浅ましくさもしい田舎者のゲームなんですね。教養主義っていうのは”地位エリート”を目指す動きなんですよ。
教養主義は”地位エリート”を目指すゲームで、卓越主義は”感情エリート”を目指すゲームなの。
>(麻布は卓越主義と結びついた感情エリートを目指す人たちが集まる学校だと)→そういうことですね。なので、上というよりも斜めなんですね。
>(麻布は)僕の学年で110人近く東大に入っていました。地位エリートのゲームがすでに飽和状態なんですね。なので「勉強できる/できない」「地位達成できる/できない」ではない、やっぱり別のゲームをするしかない。そこで独特のスクールカーストができるんです。単に勉強できるだけでは、ステージの最上層ではない。勉強と遊びが両方できる人間が、ステージの最上層です。

【ほかのやつが付いてこられないことをやる】
>でも今はもうそうじゃないですね。10年以上前から麻布では親の世論が変わったんです。(親が学校に求めるものが変わってきた)
>麻布って受験勉強をさせないっていうか、受験教育しなかったわけですよね。それが今世紀に入る頃から「なんで受験勉強させないんだ。なんで受験教育をしないんだ」ってとんまな親が増えてきて。どんどん普通の学校になりつつある。

【過剰さが否定される社会では男子校の優位性が消える】
>(男子校が男子校であり続けるための課題は?)それはとても難しい。なんで難しいかというと、共学校の中では女子の視線がいつもブレーキとして働くという点で、逆に男子校だと過剰さを追求できることがメリットだったのですが、たださっき言ったように親が変わってしまった。女子がいなくても親がブレーキをかけてしまうので、男子校の優位性はほとんどなくなっているんですよね。