週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー) 女子校育ち / 辛酸なめ子 (本 2011年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:女子校育ち / 辛酸なめ子 (本 2011年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/4480688587
評価:★4(★★★★☆)

娘の中学受験の志望校選びのため、女子校の特徴について書かれた本を何冊か図書館で借りてきて読んだうちの一冊。

著者は「辛酸なめ子」という女子学院卒業生(1974生まれ)。著者の名前通り、内容はかなりふざけていて、女子校にまつわるゴシップをひたすら集めたような内容になっている。ただし著者の女子校愛は確かだと思うので、一見の価値がある。特に冒頭にある「女子校タイプ別図鑑」という分析は参考になった。

・勉強系(性超越):桜蔭慶應、女子学院…
・勉強系(努力型秀才):豊島ヶ岡、洗足、鴎友学園
ニュートラル(モテ系):頌栄、東洋英和、品川女子、東京女学館
ニュートラル(良妻賢母):大妻、共立女子…
ニュートラル(温室・夢見がち乙女):普連土、香蘭…
・お嬢様系(お嬢様):雙葉、白百合…
・お嬢様系(深窓お嬢様):学習院女子、聖心、田園調布雙葉

前半はまだギリギリ良識を保っているのだが、後半からは完全に著者のリミッターが外れて暴走しており、性にまつわる話ばかりになる。「処女率」という単語をこの本の中で何度見たことか…笑。3章「女子校をめぐる男たち」に収録されている麻布学園の学園祭取材記と、男子校のOB3人のインタビュー記事が特にひどい笑。

収録されている話は、一応取材相手の学校名(ぼかして書かれている場合もあるが)と取材時の年齢が書かれているので基本的には本当にあったことだと思うが、実際に女子校でこんな下品な光景がいつも繰り広げられているのではなく、著者が意図的にこういう話ばかりを集めた結果だと思うし…思いたい。

Amazonレビューでは「下品」という理由で低評価をつけている人も多いが、真面目な人が見てみぬふりをして書かないことを書いてくれているので、これはこれで価値がある資料だと思う。つまりセックスとかモテとか下世話な話こそ読みがいがある。同著者が2020年に著した「女子校礼讃(2020)」は本書に比べるとだいぶ内容が大人しくなってしまっていて物足りなく感じた。読むなら本書の方がおすすめだ。下品だけど。

ただし、本書の取材は2004年〜2011年なので今となってはかなり昔の話であり、話半分に読んだ方がいい。

そんな中でも、冒頭にある著者の女子校分析は本質を突いていて時代に関係ない普遍的な真理だと思う。

>一般に女子校に大奥的な陰湿なイメージを抱いている人が多いようですが、実際はその逆で、女子だけで力仕事でも何でもやるのでタフになる傾向があります
>男子をめぐって女子同士ライバル関係だった共学とは違い、同じ女性に対する敵対心を抱かない傾向にあります
>やはり異性の存在はもめごとの元。女子校では異性交遊ができないのは物足りないですが、六年間、色恋沙汰でエネルギーを消耗しないで、適温の温室でピースフルに過ごすのも良いと思います