Apple製品が故障したとき、そのストレージに保存している私たちのかけがえのないデータはどうなるかご存知だろうか?
以下はApple公式の「macの修理」ページに書かれた注意書きだ。
Mac を修理に出す前に、必ず FileVault を有効にして、データをバックアップしておいてください。修理中に Mac の再フォーマットが必要になった場合など、後ほどそのバックアップが必要になることがあります。データ消失については Apple は一切責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
どういう事かと言うと、たとえば、
・MacBookのディスプレイが故障して操作不能になった
・MacBookのキーボードとトラックパッドが故障して操作不能になった
などなど、故障した部位がストレージとは全く関係の無い部位であっても、
Apple「修理によってユーザーデータが消える場合があります。よろしいですね?」
この問いに「はい」と答えないと修理を受け付けてくれない。
まずは故障診断をして、修理の影響がストレージ(の中のデータ)にまで及ぶ場合は修理に手をつける前に確認の連絡をするとか、そういう常識的な対応は一切してくれない。
なんて非人道的なんだ、Apple笑。
私の狭い交友範囲でも、MacBookが故障して修理もままならないこの状態に陥った人が2名もいる。本当に気の毒だ。
バックアップをついつい先送りにしてしまう気持ち、すごく分かる。
だけど「最近のストレージはSSDで滅多に壊れないだろうから、データが消える不幸に遭う可能性はそう高くないだろう」
と考えているとしたら、それは違うって事はもっと知られていてもいい。
Macのデータバックアップには、Apple純正アプリの「Time Machine」を使うのが定石だ。「Time Machine」の設定はそれほど難しくはないが、それでも保存先を何にするかなど考え始めるとまた面倒になってくる。
もし迷うようなら、MacBookの容量を超える安いUSB HDDを1万円程度で買ってきて、テキトーな設定でいいから「Time Machine」のバックアップを取っておくのがいい。それからゆっくりNASなどを使ったより完璧なバックアップシステムを構築・移行して、余ったUSB HDDはテレビ録画用にでも転用して活用したらいい。
大切なデータを失って泣く人が少しでも減る事を願う。