週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

NAS上にミュージック(旧iTunes)アプリのデータをお引越し

この前、実家の片付けをしていた時、両親が大量のCDを捨てられずに持っているのを知った。
CDは円盤の劣化で数年以内に再生できなくなってしまう可能性があるし、そもそも、最近はCDを実際にプレーヤーにセットして使うこともしていないので、実家のMacにミュージック(旧iTunes)アプリ(以下「ミュージック」とする)を導入し、iPhoneに音楽を持ち出して聴けるように設定してあげることにした。

実家のCDの半数くらいは私のiTunesライブラリに取り込み済みなので、私の「ミュージック」ライブラリを実家のNASにコピーして、実家のMaciTunesで使えるようにする。
私の「ミュージック」ライブラリと実家の「ミュージック」ライブラリを同期はしないので、コピー後はそれぞれのライブラリが育っていくことになるが、それでよしとする。

最初に試したのは、
◾️1.「ミュージック」ライブラリを丸ごとコピーして認識させる方法
だが、結果うまく行かず。

次に試した、
◾️2.「ミュージック」ライブラリを新規作成し、そこに音楽ファイル(mp3, m4a)を読み込ませる方法
でうまく行った。

以下は詳細内容。

◾️1.「ミュージック」ライブラリを丸ごとコピーして認識させる方法

まず、移行元となる自分のMacの「ミュージック」ライブラリのファイル・フォルダ体系を確認すると、次のようになっていた。

~/ミュージック/Music_takaMac/ ーー①
 - Music Library.musiclibrary ーー②
 - 前のライブラリ/ ーー③
  - Music Library [2023-05-09 22.40.18].musiclibrary
  - Music Library [2021-06-04 9.23.48].musiclibrary
  - Music Library [2021-05-06 13.08.29].musiclibrary
 - Media/ ーー④
  - “ミュージック”に自動的に追加/ ーー⑤
  - Music/ ーー⑥
   - Ado/
    - ウタの歌 ONE PIECE FILM RED/
     - 01 新時代.m4a
     - 02 私は最強.m4a
     - (以下略)
    - あいみょん/
     - 瞬間的シックスセンス/
      - 01 満月の夜なら.m4a
      - 02 マリーゴールド.m4a
      - (以下略)

①のフォルダが、「ミュージック」のライブラリや音楽ファイルを格納する最上位のフォルダ。フォルダ名は、「ミュージック」を使い始めるときにユーザーが指定することができ、デフォルト名が"Music"なのだが、あまりに一般的な名称なので私が少し分かりやすい名称に変えておいたもの。
②のファイルがライブラリファイル本体で、容量は7.1MB。昔はitl(iTunes Libraryの頭文字)という拡張子だったのが、アプリ名が「ミュージック」になってからこのような投げやりな拡張子名になったと思われる笑
③のフォルダは配下にライブラリファイルの自動バックアップが作成されているっぽい
⑤のフォルダは用途不明で、中身は空だった
⑥のフォルダ配下に「アーティスト名」「アルバム名」「曲名(ファイル)」の階層で音楽ファイルが格納される。私のライブラリの曲数は10444曲、60.87GB。

①のフォルダを、配下のファイル・フォルダ全て含めてNASにコピーする。
SynologyのNASの第一階層に"music"というフォルダがあるので、その配下にコピーを実施した。

移行先の実家のMacの「ミュージック」を、Optionキーを押しながら起動し、「ミュージックライブラリを選択」ダイアログで「ライブラリを選択…」を選択し、②のライブラリファイルを指定した。
しかし…「このライブラリは新しいバージョンの"ミュージック"で作成されているため、読み込めません。」のエラーメッセージが表示され、そこから先に進めず。

この方法が成功すれば、ライブラリファイルに保存されている情報も含め、移行元と移行先がそっくり同じ状態になるはずで、それがベストなのだが残念。

実家のMacが古い機種(MacBook Pro Late 2013)でOSがBig SurまでしかUpdateできていないことが原因かもしれない(ググったがはっきりした原因は分からず)。


◾️2.「ミュージック」ライブラリを新規作成し、そこに音楽ファイル(mp3, m4a)を読み込ませる方法

一つ目の方法がダメだったので、次にこの方法を試した。

移行先の実家のMacの「ミュージック」を、Optionキーを押しながら起動し、「ミュージックライブラリを選択」ダイアログで「ライブラリを作成…」を選択し、「名前」に"Music_keiMac"を指定した。

すると、まっさらな状態の「ミュージック」ライブラリ体系が生成された。

~/ミュージック/Music_keiMac/ ーー①
 - Music Library.musiclibrary ーー②
 - (前のライブラリ/) ーー③
 - メディア/ ーー④
  - “ミュージック”に自動的に追加/ ーー⑤
  - (Music/) ーー⑥

③と⑥のフォルダは初期状態では存在せず。
③は使っているうちに自動的に生成されるという想定なので気にしないが、
⑥は音楽ファイルの格納先フォルダとして必要だ。しかし手動で作成するとうまく「ミュージック」が認識してくれない恐れがあるので、後ほど「ミュージック」自身に作らせる。

まずは、上記の「ミュージック」ライブラリ体系をNASに移動する。「ミュージック」を終了(Cmd-Q)し、①のフォルダを、配下のファイル・フォルダ全て含めて、SynologyのNASの第一階層に"music"というフォルダ配下に移動した。

次に、⑥のフォルダを「ミュージック」自身に作成させるため、ためしに任意のアルバムを「ミュージック」のメニューから追加する(「ファイル」>「読み込む…(Cmd-O)」)。
すると、目論見通り⑥のフォルダ"Music"が生成され、配下に読み込んだアーティスト名フォルダ"Ado"、アルバム名フォルダ"ウタの歌 ONE PIECE FILM RED"、そしてアルバムの各トラックの音楽ファイルが格納された。
(読み込んだ元ファイルは消えず、コピーされる)

この要領で残りの全ての音楽ファイルを指定しても良かったのだが、この時点ですでに全音楽ファイルをNAS上にコピー済みだったので、さらにファイルがコピーされるのは鬱陶しい。
そこで、Finderで⑥のフォルダ配下に全音楽ファイルを移動した上、「ミュージック」のメニューからライブラリに追加した(「ファイル」>「読み込む…(Cmd-O)」)。
私のライブラリの曲数が多い(10444曲、60.87GB)ため約40分掛かったが、無事完了。

これで一応使える状態になったが、ライブラリファイルが覚えていた情報は移行できなかったため、元のライブラリからは以下の情報が失われてしまったが、仕方なし。

・アーティストの「よみがな」:漢字の音読み順の並びだと分かりにくいため、アーティストの「よみがな」を登録していたのだが、それが全て失われた
・「アルバムカバー」の画像:一部のアルバムカバーは失われた。アルバムカバーが残っているものもあるのだが、音楽ファイルに埋め込まれる場合と、ライブラリファイルが覚える場合があるのだろうか

意外にも歌詞情報(カスタムの歌詞)は失われず。これはmp3やm4aなどに埋め込まれていたらしい。これは嬉しかった。

◾️まとめとおまけ

無事、目的が達成できて良かった。

それにしても、「ミュージック」のライブラリと音楽ファイルの管理体系についてググると、出てくるのはiTunes時代の古い情報ばかりで、新しくて信頼のおける情報が少なくて困った。
みんな音楽サブスクサービスで満足してしまっていて、音楽ファイル管理サービスとしての「ミュージック」に対するニーズがかなり小さくなってきている。このままだと、「ミュージック」が「Apple Music」サブスク専用アプリになる可能性があり、由々しき事態だ。
人類は退化している…。

ところで、「ミュージック」のメニューから「ミュージックのメディアファイルの場所」を確認したり変更したりできるが、この値はいじらない方が良さそうだ。
私の場合、この設定値は以下となっていた。
/Macintosh HD/ユーザ/taka/ミュージック/Music_takaMac/Media
このフォルダは上記記事で再番した④なのだが、それより上位にある肝心の②のライブラリファイルの扱いが謎なのだ。
Optionキーを押しながら「ミュージック」を起動して、②のライブラリファイルを指定する方法の方が安心だ。

以上。