週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー) 葬送のフリーレン (アニメ 2023年〜)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:葬送のフリーレン (アニメ 2023年〜)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CJRHZC7H
評価:★5(★★★★★)

2023年9月〜2024年3月まで2クール連続で放送されて大ヒットしていたアニメ作品。私も流行に乗ってこのアニメを見てかなり楽しませてもらったので忘れないうちにレビューを書いておく。

本作品の初回放送はなんと「金曜ロードショー」枠。第1話〜第4話分までの一挙放送をして一気に話題になった。OP主題歌がYOASOBIというのも力の入れようがわかるし、作画のクオリティも申し分ない。あと、音楽がエヴァン・コール。2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も担当していた人だ。

なお、OP/ED主題歌は以下の通り。実は第1クールOP主題歌のYOASOBIよりも第1〜2クールまで通しで採用されたED主題歌の方が本命っぽい雰囲気だ。

・OP主題歌(第1クール):勇者/YOASOBI
・OP主題歌(第2クール):晴る/ヨルシカ
・初回(第1話 - 第4話)特別ED主題歌:bliss/milet
・ED主題歌(第1〜2クール):Anytime Anywhere/milet

1000年の寿命を持つエルフ族であるフリーレンが、人と人とのふれあいの尊さ(ここでは、エルフやドワーフも含む意味)を知っていく、というのが本作品のテーマであり基本設定だ。なんだか大きな感動を与えてくれそうな感じがするが、私はこの作品を見ていて涙が出るほど感動したことはなく、むしろ「そこそこ出来が良いショートエピソード」の連続としてこの作品を楽しんだ。

そもそも、いま目の前にいる人を大切にする思い(一期一会ってやつか)というのは、1000年の寿命を持っていたとしても全く変わらない筈で、10年間一緒に旅をした仲間と何十年も会わずに平気なら、フリーレンはサイコパスっていう結論で終わりのはず。フリーレンがサイコパスならヒンメルやハイターが死んだところで別に対して悲しくないはずだし、まして、死んでから思い出を見つけて懐かしむなんてこともありえない。だけどまあ、そのへんはあまり深く追及せずに素直に「エモいなあ」と受け取っている笑。

ツッコミを連続してしまうが、ヒンメルやハイターがあんなに孤独な独居老人みたいになってしまっているのもおかしい。あれほどの偉業を成し遂げて、顔も性格も悪くないんだから良い人生の伴侶を見つけて晩年は大家族に囲まれる結果になるのが普通だ。「ヒンメルはフリーレンとの思い出を胸に孤独のうちに亡くなりました、かわいそう」なんて、ヒンメルをバカにしている。読者の感動を高めるためにヒンメルが貶められている。

…ツッコミ終わり。

私が特に気に入っているのは「ゾルトラーク」のエピソード。「魔法術の発展の歴史」の設定がしっかりしているから、かなり納得感があったし、それこそ「エモさ」を感じた。実際の人間の歴史でいうと、かつて脅威だった感染症(ペストや天然痘など)の歴史と似ていると思った。中世の頃は大流行が発生するたびに猛威を振るって多くの人間を殺したが、近年では流行が発生してもほとんど死者を出すことなく流行を抑え込まれる、みたいな。

本作は良キャラの宝庫でもある。フリーレン、フェルン、ヒンメルのキャラクターは面白いし、脇役キャラもぜんぶいい。特に「アウラちゃん(断頭台のアウラ)」は最高だった。「第一級魔法使い試験」編も良キャラがたくさん出てきて面白かった。本作はかなりヒットしてSNS上でも話題となったので、ミーム化してこれから長く楽しませてもらえそうだ。

原作漫画は2024年4月現在、週刊少年サンデーで連載中で単行本は全13巻。「約束の地」のラストはどうなるのだろう。「ワンピース」ほどではなくとも、読者を100%満足させる結末を描くのはかなり難しそうに思うが、楽しみだ。