週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー)「さよなら、ハイスクール(全3巻)」 (漫画 2016年)

)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:「さよなら、ハイスクール(全3巻)」 (漫画 2016年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B07FZD7B13
評価:★3(★★★☆☆)

だいぶ前(たぶん、5年以上前)にKindle Unlimitedで読んだあと、内容を完全に忘れていたのだが、同作者が原作を担当する漫画「セーフセックス」がとても面白かったので再読してみた。1,2巻は大幅値引きのときにタダ同然で購入していたが、3巻は未購入だったのでほぼ定価で購入した(すべてKindle)。

あらすじ(Amazon商品ページより転載)
スクールカースト最底辺の高校生、朝倉は文化祭実行委員に任命されたことをきっかけにクラスの雰囲気と秩序の崩壊を目論み、カースト上位の美少女・伊藤マユミと付き合う計画を立てる。順調に思われたカースト崩壊計画だが、ある事件をきっかけに意外な方向へ…!? 奇想天外な学級崩壊悲喜劇、開幕!「返事をくれない彼氏を追い込んでます。」LINEスタンプで超注目のWEB作家が描く初のストーリー作品!

Amazonレビューでの評価はとても高く、3巻全てが★4以上だったので「自分が面白さを忘れてしまっただけ?」と少し期待しながら再読してみたのだがダメだった。まったく面白くない。

(以下ネタバレあり)

シンプルな線画のため違和感が緩和されるものの、主人公の朝倉(男)と伊藤まゆみ(女)の行動にリアリティがなさすぎるし、セリフもくどすぎる。そして主人公の2人の性格が悪すぎて全く共感できない。最終巻の結論「たかだか狭い教室の中のこと(スクールカーストとか)にみんな必死になりすぎ。もっと世界は広いよ!」には同意するし、それを見た時に1〜2巻の展開の無理矢理さもこの結論に繋げるためだったのかと一応納得はできたのだが、その当たり前すぎる結論に対して、茶番劇が長過ぎた。

もっと、「みんな、狭い教室の中のことに必死に生きている」ドラマ部分の描写力があれば最終巻で泣けたと思う。この漫画では描写力が低過ぎて全く感動できなかった。

「君たちは今が世界/朝比奈あすか」という小説では小学生が小さな出来事に一喜一憂しながら毎日を必死で生きている描写があって読んだときに涙が止まらなかったのだが、本作にはそういう描写が圧倒的に足りない。描写をサボってストーリーで泣かせようとするのは下策だ。

Amazonレビューで「オナマス黒沢」との類似性(インディーズでスクールカーストを題材とする漫画は作者の熱量があって名作が多い)を指摘する人がいて、なるほどと思った(私には本作品は合わなかったが、インディーズ作品としてそこそこ完成度が高いとは思う)。「オナマス黒沢」も内容を9割方忘れてしまっているので再読したい。