週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー)「東京タラレバ娘」 (漫画 2014〜17年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:「東京タラレバ娘」 (漫画 2014〜17年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B074CJY21Q
評価:★5(★★★★★)

2014〜17年にかけて女性漫画誌Kissで連載され、2017年にはテレビドラマ化もされた大ヒット作品。単行本は全9巻で完結し、特別編の「リターンズ」1巻がある。

東村アキコの最高傑作、かは分からないが、私が読んだことある東村アキコ作品(「主に泣いてます」と「海月姫」)と比べると一番面白い。東村アキコという作家は暴走癖があって、「主に泣いてます」と「海月姫」はストーリーそっちのけでギャグばかりを殴り描きしたような作品なのだが、この作品は持ち味のギャグをちょうどいい塩梅に抑えてストーリーメインで進むのがいい。それからやっぱり「タラレバ娘」というネーミングが強すぎる笑。

巻末に著者のコラム漫画があるのだが、これが本編同様に面白い。漫画って現実世界を題材にしていてもいろいろな誇張が入ってくるから、読者の中には「こんな女たちは存在しない!」とお怒りの人も多数いるようだが、コラムの中で著者は「現実のアラサー、アラフォーの女友達を題材にしました」と言っていて、私はその言葉を基本的に信じる。2巻の巻末コラム漫画では、「題材にした女友達の反応が阿鼻叫喚」という話が載っていてまた面白い笑。

それにしても、「アラサー女性の結婚問題」にここまで切り込めるのは著者が女性だからで、男性がこのような漫画を描いたら炎上して人生終了しそうだ。このポジションにいる東村アキコ女史は強すぎる。なお、東村アキコは1巻執筆当時38歳で、1回目の結婚が離婚に終わりシングルマザー5年間を経て再婚という絶妙な経歴で、いくら女だからといって単純に幸せな結婚生活を送っていたらもっと反感を買っていただろう笑。

最終巻はなんだか急に主人公の倫子が悟りを開いちゃって「自分らしく生きればいい」となって、今まで「結婚したいけど残り時間は少ない!」と焦りながら駆けずり回っていたのはなんだったんだと、お茶を濁したような煙に巻かれたような終わり方にちょっとだけモヤっとしたけど、まあなんとなくハッピーな終わり方だったからこれはこれでいいか。ここまでずっと、「結婚できない女」に対して辛辣な感じのエピソードをやってきたわけだからこれくらいでやっとバランスが取れている。

ただ、マジレスすると「結婚したい」という目的に対して「自分らしく生きればいい」は解決策になってないんだよね。女の人生って本当に難しい。