週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー)「レザボア・ドッグス」 (映画 1992年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:「レザボア・ドッグス」 (映画 1992年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CMVB3QLM
評価:★4(★★★★☆)

映画通の間では”外せない”作品らしく、タイトルでググってみると「タランティーノの名を世界に轟かせたデビュー作」「映画史を変えた」「映画史に残るマスターピース」「現在の映画は”ここ”から始まった」…などなどすごい言葉が並ぶ。最近(2024年1月)、デジタルリマスター版の劇場公開も行われたらしい。

こういう作品は見ておいた方が何かと都合が良いので、2024年2月、Amazonプライムビデオの無料特典で鑑賞した。以前に調べた時には無料特典に含まれていなかったので、劇場公開に合わせて開放されたのかもしれない。

なお、字幕版と吹替版があるが、スピードの速い会話が多いので圧倒的に吹替版が見やすかった。

上映時間は100分。最初から最後まで退屈せずに鑑賞できた。特に冒頭はかっこいい。アバンパートで悪党たちがダイナーで会話するシーンから「Little Green Bag」の音楽に合わせてダークスーツで外を歩き、「Reservoir Dogs」というタイトルが出る。映像は黒バックに変わり音楽は流れ続けるが、そこに次第に男の情けない悲鳴が混じりだし、黒バックが明けると腹が血まみれになった”オレンジ”が車の後部座席で喘いでいて運転席の”ホワイト”がそれを励ましているシーンに変わり物語に入っていく。いいね。

この映画を鑑賞したあとに町山智浩の映画解説をYouTubeで見た。この映画冒頭のダイナーでの会話(マドンナの「ライク・ア・バージン」の解釈についてのくだらない論争)は、映画の本編には全く関係がない。それまでの映画では映画の内容に関係のない要素を映画に入れる習慣がなく、そういう意味で本作は画期的でその後のハリウッドの映画のあり方を変えた。ということがあるらしい。なるほどなー。

それから、最後の”三竦み”のシーンがおかしいという話。(1.ナイスガイ・エディ→2.ホワイト→3.ジョー→4.オレンジ)という順番で銃を向けている変則的な”三竦み”だが、銃を向けられていないエディはどこから弾丸を受けて倒れたのかという…まさか発砲するとは思っておらず意表を突かれて気づかなかったが確かにもっともな疑問だ笑。脚本上はホワイトがジョーを撃った後にエディの事も撃つ事になっていたが、撮影時の不具合でエディの血糊のバッグの爆発のタイミングがズレて変なことになったが、低予算のためにそのままその映像が映画に使われたらしい。

個人的に一番よくわからなかったのはタランティーノが演じるブラウンの死因だ。パトカーに追われてカーブを曲がってくるところからカットが始まり、曲がった直後に駐車車両に衝突する。衝突して停車した車内にカットが切り替わると、運転席のブラウンは「クソッ」と悪態をついていて、その額からは血が流れ出している。後部座席にはホワイトとオレンジ。ホワイトが両手に拳銃を持って車外に出て行き、追ってきたパトカーを正面から撃ちまくって運転席と助手席の警官を殺害。ホワイトが逃走車に戻るとブラウンが事切れている。ホワイトが「死んだのか?」と聞くがオレンジは呆然として答えられない。ホワイトは自分で逃走車の運転席を覗き込んでブラウンの死亡を確認し、オレンジを連れて逃走する。ググってもこのシーンについての議論が見つかなかったので答えは分からないのだが、「1.警官が撃った拳銃の弾丸がブラウンの頭部に命中→2.そのまま車に乗り込み運転→3.頭部負傷の影響により目が見えなくなり駐車車両に激突→4.頭部負傷のために時間差で死に至った」と考えている。合っているのかな…?当該シーンでDVDのコメンタリー音声まで確認したが、語られていなかったので真相は分からない笑。

【キャスト (Wikipediaより)】
・ホワイト:演 - ハーヴェイ・カイテル、ジョーとの関係も長い熟練の犯罪者。本名はラリー。仲間想いであり、重傷を負ったオレンジの身を気遣う。
・オレンジ:演 - ティム・ロス、麻薬の仲買いのチンピラ風の男。本名はフレディ。逃走中に腹部に銃弾を受け、瀕死の状態となって倉庫に担ぎ込まれる。
・ブロンド:演 - マイケル・マドセン、ホワイトからサイコパスと非難されるほど暴力的な若い男。本名はヴィック。エディの友人。4年の刑期を終えて出所したばかり。
・”ナイスガイ” エディ:演 - クリス・ペン、ジョーの息子。ブロンドとは旧知の仲で、喧嘩しつつも犯罪仲間としては厚く信頼している。
・ピンク:演 - スティーヴ・ブシェミ、チップを払わない主義など、独特の価値観を持ち仲間を困らせる若い犯罪者。警察に追われながらも奪ったダイヤモンドを持ち帰ることに成功し、裏切り者がいる可能性をいち早く指摘する。
・ジョー:演 - ローレンス・ティアニー、ロサンゼルス犯罪者社会の大物。犯罪計画の立案者であり、6名の実行犯を集める。
・ブラウン:演 - クエンティン・タランティーノ、物語冒頭で「ライク・ア・ヴァージン」の独特な解釈を披露する。ホワイトやオレンジと共に逃走するが、頭に被弾した傷が悪化し死亡。