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空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー)「古事記(学研学習まんがシリーズ)」 (学習漫画 2022年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:「古事記(学研学習まんがシリーズ)」 (学習漫画 2022年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/4052056396
評価:★3(★★★☆☆)

本作の制作スタッフは「監修:竹田恒泰/漫画:館尾冽・岩元健一・久間月慧太郎・亀小屋サト」。まんがの画力は一定程度のクオリティではあるが今ひとつ魅力に欠けるし、この本の企画自体がなんだかやっつけ仕事みたいで作り手の熱意を感じない。

古事記」は元の文章がそれほど細かい描写をしておらず、漫画化の際は想像力で補わなければならないと思うのだが、古代に書かれたものなので現在の常識が通用しなかったり、神話なので人間の世界の常識が通用しなかったり、しかもあまりいい加減な解釈をするといろんな方面からツッコミが入りそうという…難しい題材だ。

本作はそういう部分にどう対応しているかというと、ドアップ構図にしたり背景を描かなくてもよいアングルにして逃げている。ひたすら逃げている。本作に書かれているのは、キャラのドアップばかり。たまに描かれる建物や内装も全体を描かずに一部のみ。たまに背景として描かれる遠景の自然も極めてテキトー。そりゃあ、描かなければ間違える事もないけれど…漫画作品としての魅力は下の下だ。間違ってもいいから、自分なりの解釈でもっと素敵な絵で古事記の物語を彩って欲しかったと思う。

あと、高千穂、出雲、因幡、伊勢などの地名が出てくるところはもっと地図を載せて分かりやすくするべきだったのでは?少なくともこれはしっかり描いても間違う心配はないでしょう。

ちょっとググってみた限りでは学習漫画で「古事記」を描いているのは本作の他に見当たらず、そういう意味では貴重な一冊なのだが、ここまで書いた通り、読者として満足いく出来栄えとは言い難い。はっきり言えば「やる気がないなら『古事記』を題材に漫画を描かないでいただきたい」。