週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー) ラストマイル (映画 2024年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:ラストマイル (映画 2024年)
評価:★4(★★★★☆)
リンク:https://last-mile-movie.jp

2024年9月1日(日曜日)、劇場で鑑賞した。8月23日(金)公開から大ヒットしているらしく、鑑賞したシネコンでは一番大きなスクリーンを割り当てて一日中回転させていて、私が鑑賞した午後3時台の回では座席は90%近く埋まっていた。すごい。きっとテレビドラマ「アンナチュラル(2018)」「MIU404(2020)」と作品世界の設定がつながっている”シェアードユニバース”設定で観客動員に成功したのだろう。

私も「アンナチュラル」は見ていたがもう6年も経っているのであまり内容は覚えていなかったが本作の鑑賞には特に支障がなかった。ちゃんと独立したストーリーになっているので、これら2つのテレビドラマとの知識は必須ではなく、あくまでファンサービス的な位置付けだ。

内容は、面白かった。2時間8分のそこそこ長尺の上映時間だったが、テンポが良いため最初から最後まで全くダレることなく上質なエンタメ作品だった。演技も抑制されていて邦画特有のセリフをおおげさに叫ぶような場面は一切無かった。

タイトルの「ラストマイル」は配送業界の用語で地域の配送センターからユーザーの自宅までの最後の区間を意味する。インターネット通販の商品の中に爆弾が混入されるという本作の事件の主な舞台となるのはインターネット通販会社の「Daily Fast」社内で、主演の2人もその会社の正社員という設定だが、事件の影響はむしろ配送会社大手の「羊急便」や、「荷物1個あたり150円」で個人宅への配送を下請けする零細事業者が被ることになる。タイトルはおそらくそういう社会階層に対するメッセージが込められていて、映画に深みを与えていた。

【以下、ネタバレあり】

キーワードとなる「2.7m/s→0, 70kg」は結局よく意味が分からなかった。自殺した山﨑の体重約70kgで「2.7m/s」のベルトコンベアを止めるという意味??山﨑は過重労働とプレッシャーで鬱状態にあったという設定だが、あんな分かりにくいメッセージを残すだろうか?それと、12個の爆弾で無差別殺人(うち1個は自分向けだが)を行うという犯行の凶悪さに動機が釣り合っていないと感じた。しかしそれでも、2時間超の映画をテンポ良く仕上げた脚本と監督の仕事は素晴らしいと思った。

【ストーリー(映画公式サイトより)】
ブラックフライデー前夜、届いた荷物は爆弾だった――
日本中を震撼させる4日間。
11 月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜、世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく――。
巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に、未曾有の事態の収拾にあたる。
誰が、何のために爆弾を仕掛けたのか?
残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか?
決して止めることのできない現代社会の生命線 ―
世界に張り巡らされたこの血管を止めずに、いかにして、連続爆破を止めることができるのか?
すべての謎が解き明かされるとき、この世界の隠された姿が浮かび上がる。

【キャスト】
・舟渡エレナ / 満島ひかり:世界規模のショッピングサイトの関東センターに
配属されたばかりのセンター長。
・梨本 孔 / 岡田将生:転職して、世界規模のショッピングサイトの関東センターに
やってきた入社2年目のチームマネージャ
・八木竜平 / 阿部サダヲ:サイト商品の運搬を担う運送会社・羊急便の関東局局長
・五十嵐道元ディーン・フジオカ:エレナの上司で日本支社の統括本部長