週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー) 新・女子校という選択 (本 2019年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:新・女子校という選択 (本 2019年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/4532264111
評価:★4(★★★★☆)

女子校の良さをいろいろな見地から説明する本。著者は名門男子校の麻布中学・高校出身で教育ジャーナリストのおおたとしまさ。

内容は良くまとまっていて、とても説得力がある。特に、第1章、第2章とまとめの第6章を読めば、共学校にはない女子校の意義がほぼ理解できると思う。

ただし第3章はいらない。約90ページで41校もの学校説明を書いているので、1校あたりの内容が薄過ぎて表面的過ぎてほとんど意味をなさない。というか全てを読むと頭が混乱してくるので、娘の志望校選びのために読むなら候補に上がっている学校に絞って読んだ方がいい。

第4章は女子校出身の著名人のインタビューで、少し参考になる。

第5章は元女子アナ・元エッセイストの小島慶子さんへのインタビューで、これも面白い。

小島「(女子校はいいけど)、男子校は問題があると思う。おおたさん詳しいですけど、なかでも東大に入るような、私学の男子校の子たちの、ジェンダー感の偏りというか、無知というか。」
おおた「うーん、たしかにありますね。」
小島「諸悪の根源だと思うので。やっぱり男子校はない方がいいかなって気はします。」
おおた「ほんとですか?」
小島「よっぽどそこでジェンダー教育をちゃんとやらない限り。(略)」
(略)
おおた「わかりました。一応、僕の男子校観もあるんですけど。そこは『新・男子校という選択』で書きます。」

自分の著書の中で小島さんに言いたいことを言わせているおおたさんは偉い笑。小島さんは言葉の端々に男性に対する攻撃性が表れていて、男女平等を主張しているというより、男性への恨みを晴らそうとしているように見えてとてもこわい。小島さんがいう「ジェンダー教育」ってなんだろう、ろくなもんじゃない気がする。知らんけど。

小島「私の夫は男子校育ちで、ほんとに”男らしさの呪い”を解くのにとんでもない時間と手間がかかりました。それを見ても、『男子校育ち、やばいんじゃない?』と思います。」

たぶん、小島さんの主張はいわゆるホモソーシャル的価値観への批判だと思うのだけど、ホモソーシャル的価値観が仮にこの世から一掃されたとしても腑抜けの男が量産されるだけだと思う。”いい男”っていうのは、基本的にはホモソーシャル的価値観というものを一旦経て、さらにその上の高い視座を得た男のことなんじゃないかと。それに、そもそも男子校がホモソーシャル的価値観の温床になっているんだろうか?

なにより、一般的に言って女性が好きなのはホモソーシャル的価値観のカーストの中で上位に立つような男であって、そこのカースト下位の”弱者男性”は女性にとって蔑視の対象だったり、視界にすら入らない透明人間だ。この矛盾をどうするの。

小島さんの主張は”現在の日本が男性優位の社会”だから批判として成り立つのであって、いざ小島さんの主張が全部通って”理想的な男女平等社会”が到来したら、案外、男性にとっても女性にとっても不満が溜まるディストピアになるんじゃないかと思う。あまり根拠を持って説明できないけど。