※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。
作品名:さかなのこ (映画 2022年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0B6ZWYKMM
評価:★4(★★★★☆)
2022年9月に劇場で鑑賞し、2024年4月、Amazonプライムビデオに来ていたのでもう一度鑑賞した。
この映画はさかなクンの自伝を元にしているが、自伝をそのまま素直に映画化するのではなく、さかなクンという素材を一旦分解して映画全体に散りばめて再構成したような作品になっている。明らかにフィクションのエピソードもあれば、実際にあったエピソードもあり、またフィクションか事実か判断がつかないようなエピソードもある。ただ、映画を観ているうちにそういうことは割とどうでもよくなってくる。
アート寄りの作品で尺も2時間以上あり、強いストーリーもない割には最後まで眠くならずに見れるのは、ちょくちょく差し込まれるコメディタッチの場面が面白いからだ。ただし、全体的に映画の進み方がスローなので2回目の鑑賞時はほとんどの場面を1.2倍速再生してしまった。それでも違和感がないほど遅い笑。たぶん、あまり撮り直しをしていないんだと思う。クレヨンの箱を開ける場面とか、それだけでめちゃくちゃ無駄に尺使ってたし笑。
この映画で一番面白いのは、さかなクン本人が演じる「ギョギョおじさん」だと思うのだが、なんと彼は不審者として警察に連れていかれて映画から退場してしまう。現実にはさかなクンは「さかなクン」という世界でただ一人の職業について成功し、本作もそれと同じ結末だが、さかなクンが単なる社会不適合者として終わってしまう可能性も十分にあり得た訳で、そういうブラックな現実をうまく表現した演出だと思う。
ラストシーンは海に落ちたミー坊(さかなクン)の身体がイワシの群れに遮られ、また視界が開けるとハコフグになって泳ぎ去ってEND(笑)。
本作品は総じて楽しめたが、やはりさかなクン本人の面白さにはかなわない。NHKで2024年4月現在も放送中のさかなクンの番組「ギョギョっとサカナ☆スター」はとても面白くておすすめだ。
さかなクンという奇跡!