週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー) 歎歎異抄をひらく/高森顕徹 (本 2008年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:歎異抄をひらく/高森顕徹 (本 2008年)
評価:★4(★★★★☆)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/4925253301

【本書概要 (Amazon公式ページより)】
日本人に「生きる力」と「心の癒やし」を与えてきた古典が『歎異抄』です。「無人島に、1冊もっていくなら『歎異抄』」といわれ、多くの人に愛読されている理由も、そこにあります。
本書には、『歎異抄』の分かりやすい現代語訳と、詳しい解説が掲載されています。800年の時を超えて、親鸞聖人と弟子の対話が、生き生きと伝わってきます。『歎異抄』の楽しさ、深さを学ぶ決定版であり、ベストセラーとなっています。

【『歎異抄』の概要 (Wikipediaより)】
歎異抄』(たんにしょう)は、鎌倉時代後期に書かれた日本の仏教書である。作者は、親鸞に師事した河和田の唯円とされる。書名は、親鸞滅後に浄土真宗の教団内に湧き上がった親鸞の真信に違う異義・異端を嘆いたものである。
この短い書は以下のような構成からなる。
(1)真名序
(2)第一条から第十条まで - 親鸞の言葉
(3)別序 - 第十一条以降の序文
(4)第十一条から第十八条まで - 作者の異義(”邪説”)批判
(5)後序
(6)流罪にまつわる記録

浄土真宗を信仰している父親が読んでいた本を読んでみた。本書はカラーの桜の写真や筆で歎異抄を書いた「飾りページ」が多く、さらに巻末(第三部)にはもう一度歎異抄の全文が書かれていてページ数が膨れているが、本来のページ数はあまり多くない。

第一部は原著「歎異抄」の(1)〜(6)の原文および意訳を書いているが、(1)〜(3)が33ページ、(4)は当時の邪説を批判したもので現代ではあまり耳にすることがないとして本書ではかなり省略されていてわずか6ページ、(5)〜(6)は19ページという分量。

第二部は140ページあるが、「歎異抄」の重要なことばを18個ピックアップして再度解説するので、ほとんど第一部の繰り返しのような内容となっている。一応最後まで読んでみたが、まったく新しい内容が書かれておらず、時間の無駄だった。この本は第一部だけ読めば十分だ。

本書に書かれていたことは、要は「阿弥陀如来の”本願”を”信心”することだけが肝要で、それさえすれば浄土に往生できる」ということらしい。念仏(南無阿弥陀仏)の大切さも説かれるが、あくまで信心が先にあって念仏はその裏付けみたいな位置付けと説明されている。本当にこれ以上のことがほとんど書かれておらず驚いた。鎌倉時代から現代にかけてものすごい数の信者がいる浄土真宗の核心って本当にこれだけなのだろうか。

“浄土”真宗というだけあってか死後の”浄土”の話ばかりで、「どう生きるか」のヒントがまるでない。よくわかんないけど、煩悩の最たるものが「死ぬことへの恐怖」だとしたら、浄土真宗は「信心さえあれば阿弥陀様が必ず浄土へ導いてくれるよ!」と強く主張することで、信者を死の恐怖から解放し、生きることに集中させることが狙いなのだろうか。