週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

エクセル、サブスク版か永続版(買い切り型)か

10年以上振りに、マイクロソフト表計算ソフト「エクセル(Excel)」を購入した。
ライセンスの種類など、いろいろとややこしかったので調べたことをこの記事に残す。

私は、仕事はもちろん、プライベートでもなにかをまとめたりするときに「エクセル」をよく使うが、「エクセル風のアプリ」であれば何でも良くて、元祖である「マイクロソフトのエクセル」にはこだわっていない。
会社では「マイクロソフトのエクセル」を使うが、プライベートでは無料で使える「Googleのエクセル(Google Spreadsheet)」をメインに使っていて、特に不満は感じていない。
しかし妻が「Googleのエクセルは使いづらい」と不満を漏らしていたので10年以上振りに購入することにした。

私も妻も、プライベートで大量のエクセル文書をバリバリ毎日作成・更新するわけではなくて、たまーに文書を作って、たまーにそれを参照・更新するという「低頻度・長期間」な使い方をする。
また、作った文書を他人と共有するということもほぼなく、ほとんどは自分で作った文書を自分で見る「自己完結型」な使い方だ。

昔は、パソコンのソフトはAdobeにしてもOfficeにしても永続版(買い切り型)しか存在しなかったが、現在は昔と違って、サブスク型の売り方が主流だ。
Officeの場合、サブスク型サービスの名称が「Microsoft365(Office365)」、永続版の製品の名称が「Office2021」で、両方を併売しているがメーカーはサブスク型で売りたがっている。それはAdobeのLR(Light Room)というアプリのときに痛感したから知っている。
しかし、サブスク型は「低頻度・長期間」な使い方をするユーザーには不便だ。1ヶ月に一度も使わないかもしれないのに契約を保持しておく?または使うたびに契約と契約解除をマメに繰り返す?…どちらにしても、不便だ。
したがって、できれば永続型のライセンスで、しかも妻と私でひとつのライセンスを共同使用することができればそれが一番いいのだが、果たしてどうか。

まず、エクセルの「買い方」を考えて列挙してみた。なお、エクセルを購入する場合は「Office」パッケージとして、Wordなどとセット購入することが普通(?)だが、今回の私たちはエクセル以外には全く用無しなのでエクセル単体購入で調べた。

【(a)Excel2010】:1台の「家族共用PC」にエクセルをインストールして家族で共有する、このような使い方が昔は当たり前だったし、我が家の用途でもそのような使い方ができると一番ありがたいのだが、それが可能なのはExcel2010まで。Excel2010の次のバージョンであるExcel2013以降は、インストール時にエクセルアプリのライセンスを使用者のMicrosoftアカウントに紐づけることが必須になってしまったため、Microsoftアカウントを共有しない限り、購入したエクセルアプリを使用できるのは、インストール時に紐づけたMicrosoftアカウントの持ち主のみ。そこで、あえて最新のエクセルではなくてExcel2010を購入して、妻と共有するのもアリと考えた。
なお、Excel2010のサポート期限は2020年に切れているため、「使用を続けることはセキュリティ上のリスクになる」とされているが、家庭内ローカルだけで使う分にはそれほどリスクはないと考える。まあ、eメールの添付ファイルなどで拡張子を偽装や隠蔽してエクセルマクロを実行するような手口に対しては気をつけないといけないが。また「Excel2010や2013は、Windows11での動作保証なし」というアナウンスも出ているようで、実際は動くらしいがOSのアップデートなどがきっかけでいつか動作しなくなる可能性があるのもリスク。
ネット上で価格調査をしてみた。すると、ネット上で「Excel2010」や「Office2010」の販売自体は多数存在するものの、そのほとんどが「OEM版」や「中古品」。「OEM版」は再販売することがおそらくライセンス違反だし、「中古品」は元のユーザーがアンインストールしていないと二重使用になってしまいこれもライセンス違反のリスクがある。たまに未開封の箱入りの「正規品」ぽいものがあるが、それは2,3万円の価格が付いていたりして流石にコスパが見合わない。

【(b)怪しげ格安Office販売】:正規品よりもかなり格安でMicrsoft365(Office365)や、Office2021の多国語版、Student版、OEM版、DSP版がAmazon楽天で当たり前のように販売されている。これらは価格だけみればかなり魅力的だが、おそらく全てライセンス違反の非正規品だ。サブスク版は言わずもがな、永続版のOfficeもOffice2013以降は必ずMiscosoftアカウントと紐づけてアクティベーションして使用するようになっているため、もし購入したものが非正規品で、それを自分のMicrosoftアカウントと紐づけて使用すれば、それは確実にマイクロソフト社に捕捉される。「正規品だと思っていた」と言えば見逃してもらえるかもしれないが、面倒なことには巻き込まれたくないので却下だ。購入するとMicrosoftアカウントのユーザー名とパスワードがeメールで送付されてきて、そのMicrosoftアカウントでログインして使用するタイプの商品もあるようだが、それはどこの馬の骨とも分からない奴に、作成したドキュメントを覗かれそうでもっと怖いので論外。
(参考:https://penginedu.com/2023-03-12-microsoft365-kensyou/)

【(c)Microsoft365 Personal】:サブスク型のライセンス。使えるアプリは(Word, Excel, PowerPoint, Outlook, Teams, OneNote)。価格は年額14,900円(税込)。

【(d)Microsoft365 Family】:「Microsoft365 Personal」と同等のサービスを家族など近親者6人まで使用できるライセンス。価格は年額21,000円(税込)。

【(e)Excel2021】:結局、私が選んだのはこの方法。サブスクではなく永続のライセンスを購入する形式なので、2021年版のエクセルを永久に使うことができる(ただしサポートは2026年10月まで)。WindowsMac両対応で、2台までインストール可能となっている。Amazonで「Microsoft Excel 2021(最新 永続版)|オンラインコード版|Windows11、10/mac対応|PC2台」という商品名で18,531円(税込)。プロダクトキーを物理的にカードに印刷して送付される「カード版」は19,889円(税込)。「カード版」は楽天などでも販売されているが価格はほぼ同じで、「オンラインコード版」はAmazonでしか取り扱いがない。

その他、所感など。
・一個前のバージョンがExcel2019で、最新バージョンがExcel2021。その周期からするとExcel2023が発売される可能性があるが、調べてみてもまだそのような発表は出ていなかったので現在の最新版であるExcel2021を購入した。永続版は廃止してサブスクに一本化したいというマイクロソフトの意向をビシバシ感じるので、そもそもExcel2023とかExcel2024のような永続版の次バージョンが出るのかどうかも期待薄だと考えている。
・Excel2021のサポート期限は2026年10月まで。低頻度でしか使用しないので、3年間で約2万円は高く感じる。5年、いや10年くらいはセキュリティアップデートくらいは続けるべきじゃないの?不満だ。サポート終了後もしばらくは使う予定だが、セキュリティには気をつけなければいけないし、OSのアップデートなどで満足に動作しなくなる可能性は覚悟しなければならない。
・妻のMicrosoftアカウントに紐づけたので、私は使用できない。残念。
・購入したエクセルのライセンスとMicrosoftアカウントに紐づけはインストール時に実施し、二度と変更できない(=譲渡不可)。残念。