週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー) 哀れなるものたち (映画 2023年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:哀れなるものたち (映画 2023年)
リンク:https://www.searchlightpictures.jp/movies/poorthings
評価:★3(★★★☆☆)

監督:ヨルゴス・ランティモス、主演:エマ・ストーン

2024年3月の休日に劇場で鑑賞した。主演のエマ・ストーンが本作の演技でアカデミー賞・主演女優賞を受賞した直後で、かつ国内の劇場のほとんどが上映を終了していた時期だったので、私の鑑賞した上映回はほぼ100%の満席状態だった。

しかし、上映中の観客席はほとんど笑いが起きることもなく、みんなこの映画を楽しんでいたのだろうか?私はあまり楽しめなかった。フェミニズムをテーマにしたコメディだと思っていたのだが、思ったよりもアート系映画だった。私の苦手なジャンルだ。

2時間20分と長い映画だが、エマ・ストーン演じるベラがとにかくセックスしまくる。この映画が女性の人生をテーマとした映画だとしたら、もっと他に描くべきものがあるのではないだろうか。子育てとか。とにかく人生の8割がセックスじゃないでしょ、と思った。

中盤でベラが成長して知性をつけていくのだが、その知性の内容も工夫が足りないように感じた。もっと、最初は左寄りの思想に染まって、その後右寄りの思想に染まるとか楽しませてくれるのかと思ったのだが、アレクサンドリアで餓死していく子供を見て同情して持ち金の全てを寄付してしまうのみ。もっと何かないのか?

後半20分くらいは、胎児の脳を移植されてベラとして生き返る前の”ヴィクトリア”の夫だったアルフィーが登場するが、このアルフィーのキャラがあまりにも記号的で白けた。

映画をビジュアルで味わうことができる人にとっては本作はかなり評判が良い。不協和音を使った音楽も独創性があって面白いと思った。でも私はどうしても映画をストーリーで見るタイプなので、こんなヘンテコなストーリーからどういうメッセージを受け取ればいいのか終始わからず、困惑するだけの映画だった。