週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー)「ラーゲリより愛を込めて」 (映画 2023年製作)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:「ラーゲリより愛を込めて」 (映画 2023年製作)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C9SCJG53/
評価:★3(★★★☆☆)

ホリエモンが絶賛してのをTwitterで見て気になっていたがタイミングが合わず劇場で観る機会を逃してしまった映画。2023年12月、Amazonプライムビデオの無料特典で鑑賞した。結論としてはあまり面白くなかった。

・冒頭のハルビン市街の雑踏のカットは結構見応えがあり期待が高まったが、おそらくロケのセットが非常に小さいのだろう、その一角以外のカットはなかったのが残念だった。
・冒頭、空襲によって主人公の山本が家族と離れ離れになるシーンは「昭和の漫画か!」と言いたくなるくらい取ってつけた展開で笑ってしまった。でもこれくらいなら許せる、映画の大筋とは関係ないから。
ラーゲリにて極寒の中の強制労働でバタバタと人が倒れる場面がある。たくさんの人が亡くなった大変過酷な環境だったのは事実なのだろうが、いくらなんでも10秒くらいのカットの中で5人も6人も倒れるのはやりすぎ。ギャグに見えてしまうのでこういうところはちゃんとやって欲しかった。
・邦画によくある悪い癖が本作にも当てはまる。説明セリフが多くて演技が過剰。悲しい理由を説明した後で号泣する演技、っていう安直なやり方は白けるからやめてほしい。役者を泣かせるのでなくて観客を泣かせてくれ。
Wikipediaで調べたら、主人公の山本幡男とその妻・山本モジミは実在の人物で、この実話をもとにした小説「収容所から来た遺書」が1989年に刊行され、何度か映像化もされている。
・収容所の同胞が遺書を暗記して家族のもとに届けた、というのは確かにいい話ではあるが、収容所の過酷な生活と結果的にそこで亡くなることになった無念の思いにもっと焦点を当てるべきだったと感じる。遺書というのは極論すれば只の文章で、そこにはかつて生きていた人間の言葉があるだけ。収容所で必死に生きた日々や父親と離れ離れとなった家族の生活などがもっとドラマチックに描かれていたら泣けたかも。とはいえ、収容所の同胞が帰国したのが1956年だから、収容所の生活が10年間とあまりにも長すぎてなかなか脚本が難しそうではある。
日本兵の愛犬クロが凍結した海の上を走って引き上げ船を追いかけてくる場面も、いかにもお涙頂戴な作り話だと思ったら実話らしい。実話なら許すしかないが(笑)、ここの犬が走る場面のCGはもうちょっと頑張れなかったのか?作り話だと思っていたのも相まって笑ってしまった。

私は全然感動できなかったこの映画、他の人のレビューを調べてみると有力な映画レビュアーも含めてみんな「感動した」と大絶賛していて、自分だけ感動できなかったみたいで寂しくなった(笑)。「ゲゲゲの謎(2023)」も世間が大絶賛している中で私だけ感動できなかったので、もしかしたら私は疲れているのかもしれない…。