週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

Amazonレビュー愛を語る

私は映画・アニメ・漫画・本などを鑑賞してはAmazonレビューを投稿するのを趣味としていた。過去形になっている理由は、先日急にAmazonにその資格を剥奪(BAN)されたから笑。悪いことをしていた自覚はなくて、BANされた理由は不明。詳しくは昨日投稿した記事「Amazonにレビュー権限をBANされた話」に書いた。

この記事では、もう終わってしまった私の「Amazonレビュー愛」を語る。

Amazonレビューと他のレビューサイトの比較

レビューを書いてインターネット上で公開するにはいろいろな手段がある。

(a)自分のブログに書く
(b)『映画.com』などのレビューサイトに書く
(c)Amazonレビューに書く

Amazonレビューは「手軽さ」「カバー率の高さ」「アクセスの多さ」において他のふたつよりも優れているが、「読者からのフィードバック」は”いいね”のみと貧弱だ。

「手軽さ」について。Amazonレビューはその商品のページに他の人のレビューとともに1ユーザーのレビューとして掲載されるため、自分のブログで「映画レビュー」などとして記事にするときほど気合を入れて文章を書く必要がなく、「とても面白かった。おすすめ!★5です。」程度の軽いノリの投稿が許されるような「手軽さ」がある。

「カバー率の高さ」について。「映画.com」など、特定のジャンルに関してレビューを投稿できるサービスは他にもたくさん存在するが、Amazonレビューは世の中に存在するコンテンツに対するカバー率の高さが他のサービスよりも群を抜いて優れている。映画・アニメなどの映像系コンテンツの場合、「Amazonプライムビデオ」に対象の作品が登録されていればそこにレビューを投稿できるし、そうでない場合もDVDなどのメディアで販売された商品に対してレビューを投稿できる。Amazonレビューでカバーされない映像系コンテンツはDVD化も配信もされていないテレビ番組くらいだ。漫画・本などのコンテンツは相当なマイナーな本や、元々販売されていない本などを除いてほぼ100%商品ページが存在するのでそこにレビューを投稿できる。そしてコンテンツ以外の製品のレビューももちろん投稿できる。

「アクセスの多さ」について。Amazonレビューでは自分のレビューへのアクセスがどの程度あったのかを知る手段がないが、Amazonで本や漫画を買う人が事前にレビューを参考にしたいと思った時、まず最初にAmazonの商品ページのレビューを見るだろう。数千のレビューが集まっている人気漫画などの場合はあっという間に他のレビューに埋もれてしまうが、ある程度古い作品のレビューはあまり書く人がいないから、自分の書いたレビューがいつまでも最上位に表示され続けたりする。普通に考えて弱小個人ブログと比べれば数百倍のアクセスがあると思われる。

「読者からのフィードバック」について。Amazonでは読者が1タップで投票してくれる”いいね”(正確には”役に立った”ボタン)の投票数が唯一の読者からのフィードバックのため、読者とコメントでコミュニケーションができるブログなどに比べれば機能が貧弱だ。しかしこれはアンチコメントがつかないというメリットでもあり、私はここも気に入っていた。

■レビューを書く習慣のいいところ

私がレビューを書く理由は、「この作品は良かったからオススメ、この作品はつまらなかったよ」と、レビューを求めている人たちへの社会貢献の気持ちも少しあるが、8割方は自分のためだ。

作品を鑑賞して感動する。しかし、すぐに日々の生活に戻らなければいけないからいつまでもその感動に浸っている訳にはいかないし、また他の作品に出会うための旅を始めたい。だからその作品との思い出をレビューの文章という形にして、「ありがとう、楽しかった」としばしお別れ、次のことに気持ちを向ける。片付けメソッドで有名なこんまりさんは、物を捨てるときに「今までありがとう」と言って捨てることを提唱しているが、私がレビューを書くのは私なりのこんまりイズムの実践だ。

人というのは忘れっぽいもので、何かに感動したとしてもその思いは時間の経過とともにものすごい勢いで減衰していく。私は特に忘れっぽい方なので、2年前に読んだ漫画をそれと知らずに読んでいて、半分くらいまできた時に「なんか読んだことがある気がするぞ…」などということがザラにある笑。そこに自分の書いたレビュー文章があると、2回目の鑑賞の時にそれを読むことで当時の感動が100%といかないまでも60%くらいは蘇る。フリーズドライにお湯をかけた時みたいに。

レビューを書くメリットを十分に知っていても、感じた気持ちを文章に変換する作業というのは面倒で、時には作品の鑑賞時間よりも多くの時間がかかったりもする。とても面倒なのでついつい放ってしまいがちだ。

そんな時にもAmazonレビューは自分の背中を押してくれる。自分の気持ちがなかなか文章にならないとき、Amazonで他の人のレビューを読んで、「この人のレビューは自分の気持ちと同じだ!」と気づいて参考にすることもできるし、自分の文章をインターネットに公開する緊張感も適度にある。8割方自分のためにレビューを書いているからといって”チラシの裏”にレビュー書けばいいかといえばそうではないのだ。完璧になるまで追い込まないにしても人様に見せても一応は恥ずかしく無い程度に文章を推敲して、「アップロード」ボタンを押す事による気持ちの区切り。そしてたまに「役に立った」投票がついてささやかな励みになる。

■インターネットで”チラシの裏”をやるには?

改めて振り返ってみるとやっぱり全てがちょうど良くて、Amazonレビューは良かったな、と思う。しかし、私はAmazonレビューに「お前には人権ねーから」と追い出されてしまった。それでも、レビューを書く習慣は続けたい。

では、Amazonレビューの代わりをどうするか。「映画.com」などのレビュー専門サイトはカバーする作品ジャンルが狭すぎるので却下で、すると自分のブログに投稿するしかない。ただ、私の書くレビューのほとんどはブログにアップロードするほど推敲したものではなくて、「この作品の評判はどうかな?」という強い目的意識を持った人になら見てもらってもいいかくらいの低レベルなもの。基本的には”チラシの裏”だけど、ほんのちょっとだけ人に見てもらいたいという欲がある。どうしよう。

私は、「はてなブログ」を使う事に決めた。

私は「note」と「はてなブログ」の両方のアカウントを持っていて、記事を書いたら同じ記事を両方に投稿することを続けている。どちらのプラットフォームの方が集客力があるかとか、細かな違いが分かっていなかったのでとりあえず両方にアップロードしていたのと、バックアップの意味合いもある。

「note」を書いていると「○○さんが△△の記事をスキしました」というメールが来たり、記事を投稿したときに「3週連続記事を書いて偉いね!」とポップアップが出たり、とにかく「note」はモチベーティングが上手だ。一方「はてなブログ」はそういった仕組みがなく、とりあえず投稿を続けていたに過ぎないのだけど、”チラシの裏”的な使い方をするのに必須な機能を備えていたのは「はてなブログ」の方だった。

チラシの裏”的な使い方をするのに必須な機能とは、記事を「カテゴリ」分けする機能だ。完成度が低いレビュー記事は「”チラシの裏”レビュー」的なフォルダに分けておいて、本当に見たいと思っている人あるいはGoogle検索でピンポイントで作品名で見に来る人にだけ見えるようにする。これで行ってみよう。

AmazonにBANをくらって落ち込んでいたけど、これで再スタートだ。