週休3日サラリーマンのブログ

空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー) デスノート (劇場版, 前編・後編) (映画 2006,2007年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:デスノート (劇場版, 前編・後編) (映画 2006,2007年)
評価:★3(★★★☆☆)
リンク(前編):https://www.amazon.co.jp/dp/B00UGIRBK8
リンク(後編):https://www.amazon.co.jp/dp/B00UKG6972

最近久しぶりにデスノートの原作漫画を読んだので、当時見逃していた劇場版(実写版)のデスノートAmazonプライムビデオで見てみた。

比較的良い評判をよく聞いていたので少し期待していたのだがダメだった。トリックもドラマも演出も全部ダメ。ダメダメ邦画。

Lを松山ケンイチが演じていて、原作漫画のLのキャラを一生懸命マネしているのだが、これが寒い(笑)。Lというキャラの本質は「頭が良いことだけに特化した変人」で、ケータイをつまむように持ったり、相手の感情を無視するようなコミュニケーションとか、いつも甘いものを食べてたりというのはLの要素に過ぎない。そして最も重要なのは、総体としてLがカッコよく見えなきゃダメだと思うのだ。だから、いくらなんでもあんなに1秒の暇もなく喋る時でさえ甘いもの食べてたらダメ。あれではまるでただのバカ(笑)。カッコよくない。お菓子のチョイスもポッキー1本とか、砂糖を大量に入れたブラックコーヒーならいいけど、みたらし団子とかガムシロップは明らかに違うでしょ笑。

夜神月も…あまりルッキズム的な事は言いたく無いのだが、ビジュアルが原作漫画に比べてあまりにも劣っている。私もこの実写映画を観て初めて気づいたのだけど、夜神月のキャラクターにおいて、圧倒的なルックスというのは思いの外に大きい。カッコいいから夜神月がクズでもちょっと許せちゃうみたいなところが(原作漫画には)あった。

あと、一番酷かったのが渋井丸拓男。あれは一体何笑。あんなん笑いを堪えきれないwww。

夜神総一郎をはじめ、警察の捜査チームの皆さんが「キラは悪であり大量殺人犯だ!」という主張をデカめの音量で迷いなく主張する演技も酷かった。演技というか演出の責任だとは思うが。原作漫画にも「キラは悪であり大量殺人犯」という主張はあったが、その主張は常に一種の白々しさが伴うはずで、あれを迷いなし真面目一辺倒の全振り演技でやられると違和感がすごい。お前ら頭空っぽなのかと。ダメな邦画の特徴だが、基本的に感情の表出が激しすぎる。普通、人間はもっと静かに怒ったり悩んだりするんだよ。知らないのか??

(以下ネタバレあり)

ドラマとトリックも酷かった。本作の夜神月は彼女の詩織や南空ナオミ夜神総一郎を殺す。それ自体は絶対にナシとは言わないが、原作では夜神月は完全な冷血キャラではなく、ちゃんと身内びいきをする。夜神月が身内を手にかけるのは、徹底的に追い詰められていよいよ逃げ場がなくなる瞬間だ。だから本作で彼女や父親の夜神総一郎を手にかけるのはシチュエーション不足に感じた。あんなくだらない理由で夜神月は身内を手にかけない。Lが自分の命をかけるところもシチュエーション不足に感じた。

それから、全体的に進行がスローすぎたのもマイナス。Amazonプライムビデオで1.5倍速で観てもほとんど何の支障もなかったので通常速度の再生だったら相当イライラすると思う。

主題歌は劇場公開時はレッチリ(Red Hot Chili Peppers)が提供していたようだが、配信では権利関係で差し替えられていた。名曲と言われているのでYouTubeで聞いてみようと思っている。

・前編 主題歌:ダニー・カリフォルニア

・後編 主題歌:スノー