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空気を読まないサラリーマンをやってます。1980生まれ男です。既婚。2011年生まれ息子、2013年生まれ娘あり。

(チラ裏レビュー) デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション (アニメ映画 2024年)

※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。

作品名:デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション (アニメ映画 2024年)
リンク:https://dededede.jp(https://dededede.jp/)
評価:★2(★★☆☆☆)

前章・後章の2本立て。一言で言えば、前章は良かったが後章はクソだった。

後章はマジでクソだった。おんたんが放つギャグが1ミリも面白くない。前章で大量にぶち撒いた設定の半分以上が投げっぱなしで伏線回収されず(体感)。ストーリーが説明不足で不明瞭。何を観客に訴えたいのかも不明。公開初日に観たので客入りはそこそこだったが、上映が終わった客席はお通夜状態。「原作者・浅野いにおが劇場版用に自ら描き下ろしたラストシーン」とのことだが、原作漫画は前半しか読んでいないので後半の展開が漫画とはどう違うのかわからないが、もう原作漫画を読む気にもならない。

前章は面白いと思っていたが、ある意味好きなだけ風呂敷を広げるだけの前章は面白くて当たり前で、後章でその伏線が十分に回収されなかった以上、前章もクソだったという方が正確かもしれない。よくよく考えてみれば、おんたんが放つギャグは前章でも1ミリも面白くなかった笑。

本当にこの作品は何を訴えたかったのだろう?マジで映画を見ていても全く伝わってこなかったのだが、作中のセリフや主題歌で押し出していた「君は僕の絶対だから」って言葉がおそらくこの作品のテーマなのだろう。「天気の子」で主人公が「世界」よりも「あなた」を選んだみたいに、おんたんは世界よりも門出を選んだと。前章までは確かにそれはこの作品のテーマになり得ていた。「まどマギ」の(ほむら→まどか)と同じ関係性を(おんたん→門出)にも感じたから。ところが、後章に入ったらおんたんはその記憶を失っているし、門出の代わりに宇宙人の大葉の事を好きになっちゃって、「君は僕の絶対だから」なんて気持ちは全然伝わってこなくなってしまった。マジで白けた。

原作漫画の作者は「浅尾いにお」。この人は確かに漫画への造詣が非常に深いようだし、技術も高い。「いそべやん」が藤子・F・不二雄ドラえもんをパロっているのは言わずもがなだし、小比類巻くんは水木しげるゲゲゲの鬼太郎のビジュアルだし、他にもキャラごとに画風がまるで違うのは色々な漫画家のパロディになっているのだろう。しかもそれらの色々な画風をちゃんと自分のものにしている。

ただ、その技術の高さが逆に鼻につく。技術が高いだけで、作品に対する作者の熱量が低すぎるように感じるのだ。ペンをサラサラ〜っと気分良く動かして「できました〜!」って感じがする。「進撃の巨人」の諫山創は画力は低くとも作品に対する熱量は物凄かった。その真逆がこの作品。個人的には浦沢直樹っぽさを感じる。風呂敷を広げるのが上手なため、序盤が面白くて中盤はだらだら続き、終盤に破綻するのもそっくりだ。